健康カプセルゲンキの時間【再生医療細胞シートiPS細胞清水達也】
健康カプセル!ゲンキの時間4月28日放送【心臓も作る?奇跡の再生医療】
■~あなたの不可能が可能に!?~おさえておきたい再生医療
●細胞シートを使った再生医療
細胞シートは、細胞を培養液の中に入れ、2~4週間増殖させ、特殊な方法でシート状に
形成しますが、患者自身の細胞を利用しているため、拒絶反応などの心配はありません。
<症例1>
・重国増雄さん(61歳男性)…拡張型心筋症
(心臓の収縮力が弱まった事で筋肉が伸び心臓が大きくなってしまう病気)
拡張型心筋症の再生医療に使われる細胞シートは足の筋肉の細胞を培養
<症例2>
・北村兆美さん(64歳女性)…スティーブンス・ジョンソン症候群
(高熱に伴い皮膚や口・目などの粘膜に炎症が起きる原因不明の病気)
角膜に使われるのは口の中の細胞を培養した透明な細胞シート
細胞シートの再生医療経験者は、国内に心臓約20人・角膜約15人いますが、
細胞シートの再生医療は、現在臨床研究や治験の段階のため、特定の患者しか
受けられません。
<細胞シート移植手術の適用部位>
・角膜
・歯茎(歯周病)…抜いても差し障りが少ない歯を抜き根元の細胞を培養してシート状にし移植
・食道
・心臓
・軟骨
●iPS細胞を使った再生医療
iPS細胞は万能細胞の一種で、様々な箇所の細胞を初期化し作る事が可能な細胞です。
iPS細胞に特定の因子を導入する事で様々な臓器の細胞にしていきます。
平成18年(2006年)、京都大学の山中伸弥教授らがマウスの体細胞に初期化因子とよばれる
数種類の遺伝子を導入することで、初めて作製に成功しました。iPS細胞は皮膚細胞などから
作り出すことができ、自分の体細胞から臓器などを作れば拒絶反応を回避できるため、
再生医療への応用が期待されています。
●今日の健康カプセルの成分…愛(i)もって ピンチ(P)に打ち勝ち 医学界のエース(S)となる