今日はとりあえずゴールを目標にするつもりだったけど、アップをしてるとやけに調子がよかったから記録を狙いにいくことにした。
僕の組には先輩がいた。
しかも隣。
その先輩は僕の3つ上だから直接どうこうはないわけだが、大きい大会では会ったりした。
高校総体に出場した経験もありベストは14秒ちょっと。
16秒ちょっとがベストの僕とは掛け離れた存在。



スタートは少し出遅れたが3台目あたりで2位につける。
僕が10台目を跳ぶ頃に先輩は14秒前半でゴール。
ゴールまで14メートルほどなのでベストどころか15秒台も出ると思った。


僕のハードリングは特殊だ。
バランスを崩して着地する前に抜き足側の手でバランスを保つ。
体がかたく普通に跳べないのだからしょうがない。
ちなみに僕と同じ跳び方の人を未だかつて見たことがない。


10台目でバランスを崩して着地後3歩で盛大に転んだ。
陸上競技場でのヘッドスライディング。
場所が野球場でホームベースに向けてなら拍手が起こるレベルの美しさ。
でも場所は陸上競技場。

僕は自分が5~6秒ほど倒れていたように感じた。

あの時確かに僕の周りだけ時間の流れる速さが遅かった。
何人かに抜かれて結局17秒6でゴール。
それでも最下位ではなかった。
てか5秒も速かったら世界記録余裕です。

実際は2秒に満たないほど。




転んだ結果両膝から赤い液体が染み出てきた。
ダラダラという擬音よりジワジワという擬音の方がしっくりくる。
あと手はもっと酷かった。
具体的には焦げた。

※グロ注意 な感じになった。

手が焦げたのだ。