今日はやたら雨が降っていた。

仮入部にもかかわらず1年生が5人ほど部活に参加してた。

やる気あるなおい。

去年の僕なら来なかったな、めんどいから。



部室から体育館への道の途中で荷物が多い人とすれ違った。

道がやたらせまいから傘を上に上げざるを得なかった。

今日は風が強かったんだな、うん。

急に吹いた風で傘がガッてなってグッてなって気づいたら曲がってた。

幸い折れてはなかった。

金魚掬いで喩えるとポイに穴が開いたけどまだ掬えないことはないってレベル。




先輩が背中剥がしたろか

などと宣った。

僕は当然の疑問をぶつける。

何それ?

帰ってきた返答は

部活の伝統。

M先輩考案。

M先輩=現3年

昨日今日できた伝統は伝統と言わない。



僕が出した決断は。

痛くしないでね。

大丈夫痛くない。



背骨周辺の背中の皮をガッてやっるらしい。

やっ、痛いよ。

この若干の痛みと引き換えにどんなメリットがあるの?

ちょっと気持ちいいよ。




割に合わねえ。

そもそも僕には気持ちよさは見出せねえ。

まだ若干背中が痛い。