昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは山へ竹取に、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おじいさんが竹取の翁だというのはまた別のお話。



おじいさんが山で竹を取っていると根元が光っている竹が1本あった。

好奇心旺盛なおじいさんはとりあえず真っ二つに切ってみた。

すると中には小さな女の子がいました。

このときおじいさんの斬撃で女の子の頬に一筋傷が付いたのは内緒だ。



一方川で洗濯していたおばあさん。

すると~ドンブラコ、ドンブラコ、うにょにょにょにょ~、と大きな桃が上流から流れてきました。

直径にして1メートルくらいかな。

桃好きということで村で評判のおばあさんはどうにかして桃を拾い上げました。

どうやっておばあさんが川から大きな桃を拾い上げたかなんて気にしたら負けだよ。



大急ぎで家に帰るおじいさんとおばあさん。

竹や洗濯物はその場に放置だ。



ば「おじいさん、どこで誘拐してきたんじゃ?」

じ「ちがうよおばあさん。竹を切ったら中にいたんじゃ。」

ば「おじいさんが狂ってしまったわい。そんなことよりこれを見てくれ。」

じ「何この桃wwwwwぱねえwwwwwwwwww早速切って食べようぜ。」

ば「やじゃ、この桃はわしのものじゃ。」

そう言って逃走を試みるおばあさん。

その瞬間、突然倒れるおばあさん。



と、そこへ先ほどの女の子が包丁を持ってやってきた。

じ「貴様、いつのまに。」

娘「安心しろ、みね打ちだ。」



スパーン!

桃を切る女の子。

桃の中にはなんと顔面蒼白の男の子。

女の子の斬撃を紙一重で避けたようだ。



男「おおおおおおまいらなにすんだ。おおおおれししし死にそうだだだったんんんだだだぞぞぞ。」

めっちゃ怯えとる。

男「そんなことよりおれ太郎っていうんだ。桃の国の王子なんだ。さあ崇め奉れ。」

じ「立ち直り早っ!てか電波ktkr」



ば「はっ、わしはいったい?そうじゃ、わしの桃は?」

おばあさんの視線の先には真っ二つになった桃と若干桃が付いてる男の子。

ば「貴様か~っ!5秒やる、神に祈りな。」

懐から拳銃を取り出すおばあさん。

取り出したのはAK47。

懐に収めるサイズじゃねえ。



男「ちょっと待ってよ。僕は桃の国の王子だよ。割と偉いんだよ。」

じ「おばあさんや。こいつ人質に桃要求したらよくね?」

娘「ちょっwwwおまwwwガチで誘拐じゃねーかwwwwww」

じ「細かいことは気にするな。そんなことより桃の国ってどこにあるか教えな。」

男「そんなこと言えるわけないじゃないか。おれは仲間を売らんぞ。王族の誇りにかけて。」

ば「ていうか桃の国って川の上流のほうにあるモラモラ村じゃん。こんなの常識じゃん。」

男「馬鹿な!モラモラ村が桃の国だということは国家機密のはずでは。」

じ「さすが桃好き。」

娘「てかあの村の主要産業桃だし。」

じ「盲点。」

ば「いいから行くぞ。桃の国に殴りこみだ。」






じ・ば・娘・男「おれたちの冒険はまだ始まったばかりだ。」






勢いでやった。

反省はしている。

後悔はしてない。