悩んでいる女の子がいました。
何ってことではなく
何だかつまらない
何だか生きている感じがしない
そんな悩みでした。
「なんだろうね?」と話を聞くうちに、
女の子が人との関係の取り方に悩んでいることがわかりました。
嫌だなと思うことも「うん」と言ってしまう、
自分が我慢してしまっていることがわかっているけど「いいえ」が言えない、
そんな感じでした。
小さい時からの
親との関係、
兄弟との関係、
学校での関係、
友だちとの関係、
一つずつ話を聞かせてもらいました。
今の人間関係に影響を与えているのは
今の考えだけではないのです。
「こうすればいいじゃん!」
と助言したり、
「つらいよね」
と受け止めたり、
それは簡単なことなのです。
「あなたはどうなりたいの?」
えんみは時々この言葉を間にはさみました。
女の子の思いを大事にしたかったのです。
女の子の話はすべてではなかったかしれません。
でも
えんみにとってはどうでも良いのです。
女の子が話したくなったら、
えんみに話してくるでしょう。
えんみはその時聞くでしょう。
えんみは信じて待つだけです。
何度か話していたら
女の子からしばらく連絡が来なくなりました。
本日連絡があったので会いました。
「どうしてもこれを渡したかった」
袋に入っていたのは、
うすいブルーのタオルと手紙でした。
「また話して一緒に笑おう」
えんみはそう言いました。
人間は弱いけど強い
人間は強いけど弱い
人間は常に矛盾しているのです。
この矛盾こそが人間の美しさであり生きていると思うのです。
あなたは今なにを悩んでいますか?