えんみはちょっと島根県に行っていました。
島根と言っても出雲地方です。
えんみは島根が好きです。
実際には、島根には数回しか訪れたことがありません。
ですが、島根と聞くと心があたたかくなります。
えんみが小さい頃
島根出身のえんみ祖母が
子守唄代わりに島根に伝わる神話をたくさん話してくれたのです。
大国主大神と武甕槌神が国譲りの交渉をしたという言い伝えがあります。
この稲佐の浜は、旧暦10月の神在月(神無月にあらず!)に、八百万の神を迎える浜でもあるのです。
とにかく、島根はこういう話がいっぱいなのです。
えんみが島根で一番胸があたたかくなったこと。
それは、言葉でした。
「そうだけん」(そうです)
耳に入ってきた言葉に懐かしさを感じました。
えんみ祖母を思い出したのです。
えんみ祖母は出雲の出身ではありません。
島根のもうちょっと西部出身です。
そのため、微妙に違います。
「そうだけぇ」
えんみ祖母はこれをよく使っていました。
えんみは島根の言葉のイントネーションがよくわからないので、
途中まで同じように聞こえるのです。
島根に行った理由は、えんみ祖母のお墓参りでした。
事情があってえんみ祖母のお墓参りができなかったので、
こんなに近くにいるのにえんみ祖母に会えないと思っていました。
ですが、
えんみ祖母はこんなにも近くにいたのです。
島根の方が話している言葉1つ1つがとても優しく心に届きました。
そして
えんみ祖母と一緒に過ごした日々を思い出しました。
おばーちゃん、元気かね?
えんみは元気じゃけぇの!