「子どもは何もわかっていない」
「子どもに教えなければいけない」
「子どもはルールで守らなければいけない」

社会一般的に知られていることでしょう。


でも
大人基準で子どもにルールを作って
大人基準のルールで子どもをしばって
それで安心して満足していませんか?


子どもは1人の人間なのです。
考えを持った立派な1人の人間なのです。




というドキュメンタリー映画を知っていますか?

2002年にマイケル・ムーア監督によって製作されたドキュメンタリー映画です。
1999年4月20日に発生したコロンバイン高校銃乱射事件を題材にしています。



アメリカの銃社会のなぜ?に焦点をあて
なぜ事件が起きたのか原因を解明しようとするのです。


なぜこのような事件が起こったのか?という原因に
銃を乱射した子どもたちが心酔していたマリリン・マンソンに非難が殺到します。
※マリリン・マンソンは過激な発言で有名なロックスターです。


この映画の中で
マリリン・マンソンはこの事件が起きた背景に「恐怖がある」と語ります。


恐怖ゆえに人は武装し抑圧してきた、
そのことがアメリカに根付く深い闇であると話すのです。


その恐怖のわかりやすい象徴を
諸悪の権化として糾弾することは
とてもわかりやすいでしょう。
「悪はいなくなった!これでもう大丈夫!」と思わせるには
とてもシンプルなやり方です。


ただ
これは本当の原因から目をそらし、
蓋をしただけなのです。



マンソン・マンソンはこのドキュメンタリーの中でこう語っています。


「もし犯人と話す機会があったら何を聞きますか?」

「ただ聴く。彼らの話を聴くだけだ。」


そうなのです。
子どもたちが
何に恐怖を感じているのか
大人のルールにはめ込んでも
大人の基準ではわからないのです。


まずは
子どもの話を聴きましょう。
ただ
聴きましょう。


子どもたちはルールを決めて導いて欲しいのではなく、
話を聴いて欲しいだけなのです。


だって社会って怖いんです。
だって社会のことまだよくわからないんです。
だって社会のことがわからないことが怖いんです。


ルールを決めて子どもを守るのではなく、
話を聴いて子どもの気持ちを受け止めましょう。
そこから始めましょう。


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※『ボウリング・フォー・コロンバイン』より