とある日

中学2年生の女の子とえんみは話していました。

 
その女の子は
お母さんとお姉ちゃんと一緒に
お父さんから逃げて
安全な場所で今は暮らしています。
 
 
女の子「あんなやついなければ良かったのに!」
 
えんみ「うん、そうだね。
でもさ、お父さんいなかったら
◯◯ちゃん(女の子の名前)いないよ。」
 
女の子「あっ!」
 
 
 
別の日。
その中学2年生の女の子が
中学3年生のお姉ちゃんと話していました。
 
 
姉「あんなやつ死ね」
 
妹「お姉ちゃん何言ってんの。
あいついなかったら、私たち存在しないんだよ。
ねー、えんみちゃん!」
 
姉「…」
 
えんみ「ママにも会えないね」
 
姉「それはいや!」
 
えんみ「よかったね、ママに会えて」
 
 
「あんなヤツ」は
女の子たちが
ママに会うためにいてくれたのかもしれません。
 
 
女の子たちは
えんみが想像できない
怖さを感じてきたのでしょう。
女の子たちは
えんみが想像もつかないような
つらい生活をしてきたのでしょう。
 
それでも
えんみは
女の子たちが
産まれてきてくれて嬉しいと思うのです。
それでも
えんみは
女の子たちが
生きていてくれて嬉しいと思うのです。
 
 
あなたに会えたことがとても嬉しいのです。