えんみには性同一性障害の友人がいます。
まったく気がつきませんでした。
というか、
どうでもいい話なんです。
以前は
男だったとか、
女だったとか。
えんみにとって大事なのは
今です。
最初の頃
「以前に胸の手術をした」
って言われてから、
「話さなきゃいけないことがある」
と言われた時に
まさか死んじゃうの?
という考えから離れられませんでした。
だから、よかったです。
えんみの友人は生きているのです。
これからも生きていくのです。
友人がどんな気持ちで
今まで話をしてきたのかわかりません。
友人がどんな気持ちで
えんみに言おうと思ったのかわかりません。
わかることは
えんみを信じて
大事なことを話してくれたことだけです。
辛いこともあるでしょう、
辛かったこともあるでしょう、
苦しいこともあるでしょう、
苦しかったこともあるでしょう、
腹立たしいこともあるでしょう、
腹立たしかったこともあるでしょう、
でも
それと同じくらい
それ以上の
うれしいこと、
たのしいこと、
笑うこと、
があるでしょう。
友人は
本当のことを言わないと
ウソをついていると思う
と話してくれました。
えんみにとっては
ウソではなく、
だましているのではなく、
辛い話ならば
話してくれてありがとう、
会えてうれしいです、
ただそれだけなのです。