第587回 中途半端にやるべきでは無い | 万の錬金術師

万の錬金術師

スカルピング、デイトレの短期投資から超長期投資まで幅広くやってます。万能の凡人、器用貧乏と言われていますが・・・・。



そんなある日、彼女から、トレードの話を聞いた。

楽しそうに、笑顔で話す彼女を見て、興味が湧いた。

今まで読書以外、これと言った趣味が無かったので、興味を持った自分に対して逆に驚いた。

彼女に自分もやりたいと頼んだら、一緒に頼んであげると言ってくれた。

頼む相手は、くだんのうだつがあがらない彼氏であった。

トレードと言うものが、投資の手法であり、利殖の一手であると言うことを、このとき知った。

彼が小金持ちであることも、これで納得できた。

いつも優しくきさくな彼氏なのに、このときは違っていた。

彼氏は教えることを拒否した。

理由は、単なる好奇心だけで中途半端にやるべきでは無い、と言うことだった。

読書以外に興味を持った初めてのことだったので、是が非でもやってみたかった。

すると彼女は、一案を授けてくれた。




「そう言えばユッコ。最初の100万、バイトで貯めたって言ったけど、何のバイトしたん?」



だし巻きを箸で切りながら、よろずのが言う。



「カテキョーよ。美央が紹介してくれたところに登録したら、直ぐに良い口が見つかったの。」


「やっぱ、美央の策略やったんか。」


「当たり前でしょ。あたしに、そんなことわかんないもん。」



彼女が教えてくれた策略は、まずは100万円を貯めることだった。

100万円を貯めて本気度を見せれば、彼氏は折れてくれるだろうと言うことだった。

簡単に100万円なんか貯まらないと思っていたら、割の良いバイト先まで紹介してくれた。

彼女の人の良さに、正直憧れた。




①勝負は、拙速を好む

②固まってはならない

③10戦3勝7分を目指せ

④小損は大損の仇なり

⑤勝てると信ずるべし