すさのおじんじゃ

進雄神社

社格・旧郷社

御鎮座・群馬県高崎市柴崎町801

社務所・027-352-1839

御祭神

速須佐之男命(すさのおのみこと)

稲田姫命他二十四柱

明治中頃に近郊三町村の二十四柱の神を合祀されたそうです。

*御由緒*

貞勧11(869年)諸国に疫病蔓延、地震・津波で国内困窮の時に、清和天皇の勅掟により、尾州津島神社を勧請して当地に創祀され江戸時代までは「天王宮」を社号として、千百数十年にわたり、皆様の健康と厄除を御護りし、広く崇敬されてまいりました。






進雄神社






天喜5年(1059年)源頼義公奥州征討のときに当神社を深く崇拝せられ武運長久を祈誓され、凱旋にあたり社殿を修造し神領を寄進されました。






進雄神社






戦国時代の武田、上杉、北条などの武将達の書状が今に伝えられ、戦勝祈祷文書や社家高井左衛門太夫への安堵状等篤く崇拝された様子がしのばれます。高崎藩主、箕輪城主より神領が寄進され奉幣の儀が度々行われ、寛永11年に徳川家光公より御朱印三十石が寄進され、以来幕末まで続いておりました。







進雄神社






明治初年にそれまでの社号「天王宮」はインドの祇園精舎を守護し、仏様に縁深い牛頭天王からの名前と云われ、神仏分離令で改称されることとなり、神職司の高井左衛門太夫心足(うらたり)は御祭神にちなみ雄大に進むを祈誓して大神様を社号とする「進雄神社」と改称し、明治天皇の外祖父中山忠能公にご染筆いただき社頭額と掲げました。







進雄神社






明治の中頃に近郷三町内の神社を合祀し御祭神二十四柱をおまつりし、平成の御代に総檜の御社殿を新築造営すると共に神域を整厳しました。




右上の石像

進雄神社




社頭・大鳥居二の鳥居

双体道祖神(正徳元年1771年)



進雄神社





*社殿*

銅板葺き入母屋造り・この屋根の曲線美が堪らないですね、時間が許されるなら何時間でも眺めていたい社殿でした。



進雄神社








社殿の前方には、青銅の狛犬が威風堂々と鎮座している。

また、社殿へと通じる参道の周りには、玉砂利が敷き詰められているのも嬉しくなる。・・・玉砂利の上を歩いた時の音が堪らない。







進雄神社






*御本殿は流造*




進雄神社








境内右手に、天神之丘十二社(境内社)が鎮まっています。
◎ここだけが、まるっきり雰囲気が違います。






進雄神社





天神之丘十二社が鎮まる杜には、鬱蒼と木が茂り、晴れているのにうす暗い空間が広がっています。・・・因みに入りづらくて、一礼をして移動してしまいました。(^_^;)

*下の画像は天神之丘・入口の水盤と十二社が祀られている祠群*



進雄神社





*稲荷社*


進雄神社






*稲荷社・社殿*


進雄神社








手水舎裏手の池(神池)に架かる橋(神橋)と鳥居・奥には祠が鎮座しています。案内版・由緒書きなどが一切無いので判りませんが、この配置から考えられるのは、水にまつわる神が祀られているのかと思いますが、(水神社・厳島社・弁財天)あくまでも推測に過ぎませんので、悪しからずm(_)m






進雄神社






*神楽殿*






同神社は見所も多く、特に大鳥居と社殿は雄大、境内も念入りに整備・清掃がされていて、とても郷社とは思えない程のお社です。知らない人に、ここが一之宮だと言っても信用してしまうかも知れません、そんな神社でした。




進雄神社





*ねじれ杉と社宝・火吹きの神楽面*
当神社は永く高井家左衛門太夫が社家として務めておりますが、戦国時代に故なく武田家の命により他の者に取って代わられたことがありました。
そのときに夜な夜な神楽の面が御神木の杉の木の上にて火を噴き、御神刀は蛇に身を変えて天井を這い、その者を悩ませました。

その者はたまらずに、神楽の面を割り砕き太刀とともに近くの丘に埋めて退散し、再び高井家の者が社家として再任されました。
神楽面を掘り出しそのところに杉を植えたところ、杉はねじれた幹となって「神楽塚の不思議な捩れ杉」と呼ばれております。
また掘り出された神楽面は翁、般若、天狗の三面ですがそれぞれに割られ傷ついておりますが、神社社宝として大切に保管されております。

*残念ながら、ねじれ杉は見落としてしまい画像はありません。


*社宝・火吹きの神楽面*













上の画像はHPより拝借致しましたm(_)m



進雄神社




進雄神社・お気に入りのお社の一社に加わりそうなので、機会が無くても機会を作り再訪したいと思います。・・・と言いつつ今回の巡拝ではもう一社、こちらはお気に入りに加わった神社がありました。そちらは、かなり神秘的なお社でした。