お彼岸期間という事で、今日はちょっと不思議な話を。

 

半年前の3月21日に悪性リンパ腫で逝去された宮城まり子さん (1927年3月21日 - 2020年3月21日) は、生没同日の人でした。

生没同日とは、生まれた日と亡くなった日(誕生日と命日)が同じ日のこと。


日本では、戦国大名の加藤清正 (1562年6月24日 - 1611年6月24日) 

昭和を代表する映画監督の小津安二郎 (1903年12月12日 - 1963年12月12日) が生没同日に当たります。

 

しかし、なんといっても有名なのが、坂本龍馬 (1936年11年15日 - 1967年11月15日) 

近江屋で中岡慎太郎とシャモ鍋を食べようとしていたところを暗殺された竜馬ですが、これは別にお誕生日パーリィを開いてたわけじゃあありません(笑)

 

余談ですが・・・

昭和24年に 『年齢のとなえ方に関する法律』 が制定されるまで、日本には個人の誕生日を祝う習慣がありませんでした。

よく 『数え年』 という年の数え方がありますが、これは 『お正月が来れば1歳年をとる = 日本全員が元旦お誕生日』 習慣があったからです。

とはいえ、中には織田信長のように自分の誕生日を祝った人もいたようですが 誕生日ケーキ

さすがは第六天魔王 !

 

 

外国に目を向けてみますと、有名どころなのがウィリアム・シェークスピア (1564年4月23日 - 1616年4月23日)

もっとも、シェークスピアの場合は、誕生日がハッキリしているわけではなく、4月の26日に洗礼記録が残っているため、『洗礼を受けるのは3日以内って決まってるから同没同日でいいんじゃない グッ』 という希望的観測もあるようです・・・

ちなみに私、シェークスピアの生没年、空で言えます。

1564(ヒトゴロシ) - 1616(イロイロ)

覚えやすいでしょう(爆)

 

 

生没同日のおかげで、『天界からやってきた天使』 と呼ばれている画家もいます。

最盛期のルネッサンスを代表する聖母の画家・ラファエロ・サンティ。

ラファエロは、1983年4月6日金曜日の午前3時に生まれ、37年後の1520年4月6日同じ金曜日の同じ午前3時に亡くなったと云われています。

しかも、ラファエロが亡くなったのは、同じ金曜日でもキリスト復活祭前の 『聖金曜日』 という特別な金曜日。

(金曜日連呼でスミマセン アセアセ

皆に愛された人気芸術家の若すぎる死とあって、『ラファエロ天使説』 が一気に広まったようです。

 

 

ところで・・・

スイス大学の研究によると、実は誕生日というのは、死因・性別に関わらず、死亡率が13.8% 高い日なのだそうです。

『生没同日』 の可能性は、誰もが持っているって !?