7月9日《産後6日目》
この日初めて外出の許可がでた
幸也に会いにこども病院へ
大きな病院
幸也のいるNICUにたどり着くまでの
自動ドアやエスカレーターのドア
一つ一つの扉を開いていく度に
あぁ、やっと会える…
気持ちが高まり
のどにつまっていた想いが
溢れ出していくのがわかった
最後の扉を開けると
入口の近くに
小さなキャスター付きのベッドに寝ている
小さな幸也がいた
幸也、ママだよ
やっと会えたね
そっと触れて
感じる体温
泣いてばかりだけど
やっぱりまた泣いてしまう
だけど、頬を伝うのは今までの涙とは違う涙だった
別室に移って
素肌と素肌で触れ合う
ガンガルーケア
正直これだけ離れ離れだと
本当に産んだんだろうかと
母親になった実感があまりなかったが
我が子を胸に抱いて
どうしようもなく愛おしい
絶対、絶対 守るからね

モニターの酸素濃度は80前後で
警告音が鳴る中
一度も目をあける事もなく
ぐったりしている幸也を抱きしめ
そう誓った
幸せなひとときはあっという間に過ぎて
病院に帰ると
胸が張る感覚を覚え
みると母乳が滲み出ている事に
ビックリ
ママなんだなぁ~
喜びを感じた
しばらくして
1回目の抜糸に呼ばれ
その帰りに助産士さんに
「赤ちゃん状態どーぉ?」
と聞かれ
こうだった
ようやく会えた
一生懸命生きている姿
今隣にいれない事
私の話に優しくこたえてくれる助産士さん
話しているうち
不覚にも、また…
泣けてきてしまった
優しい言葉って
弱いんだよぉぉ~竑
「おまゆさん、泣いていいんだよ」
「おまゆさん、いつも明るく私達に挨拶してきてくれて、心配だよねってみんなで話してたんだよ」
その言葉を聞いて
私は何年かぶりに
声を上げて泣いてしまう
空いている個室に案内され
「落ち着くまでここにいていいからね」
「私、この間子供病院に研修に行ったけど、頑張ってるお母さんいっぱいいる。おまゆさんも頑張るんだよ」
そう言って私の両手をとり
強く握りしめてくれた
私はうなづき
ふーっ
息を整え 返事をした
握られた手の力強さに比例するように
驚くほどパワーが沸いてきた
『自分だけ不幸だ』
心のどこかにあったその想い
なんだか恥ずかしい
私は大丈夫
いつもそうやってやってこれたじゃん
助産士さんの言葉は
スッと私の気持ちを解きほぐし
勇気付けてくれたのだった煜
《今日のおきあがりこぼし君》
とにかく振る

「むーんっっ
」
そして足をこすり合わせる

「かゆいんでしゅ~っ瀨」
…また振りたくる

「かゆい~!ストレス感じるわぁ~」
でも最後は…

「乱暴にしてごめんなしゃいね
ちゅ」
今日も可愛いい表情を見せてくれた
幸也でした
この日初めて外出の許可がでた

幸也に会いにこども病院へ
大きな病院
幸也のいるNICUにたどり着くまでの
自動ドアやエスカレーターのドア
一つ一つの扉を開いていく度に
あぁ、やっと会える…
気持ちが高まり
のどにつまっていた想いが
溢れ出していくのがわかった
最後の扉を開けると
入口の近くに
小さなキャスター付きのベッドに寝ている
小さな幸也がいた
幸也、ママだよ
やっと会えたね
そっと触れて
感じる体温
泣いてばかりだけど
やっぱりまた泣いてしまう
だけど、頬を伝うのは今までの涙とは違う涙だった
別室に移って
素肌と素肌で触れ合う
ガンガルーケア
正直これだけ離れ離れだと
本当に産んだんだろうかと
母親になった実感があまりなかったが
我が子を胸に抱いて
どうしようもなく愛おしい
絶対、絶対 守るからね

モニターの酸素濃度は80前後で
警告音が鳴る中
一度も目をあける事もなく
ぐったりしている幸也を抱きしめ
そう誓った
幸せなひとときはあっという間に過ぎて
病院に帰ると
胸が張る感覚を覚え
みると母乳が滲み出ている事に
ビックリ
ママなんだなぁ~
喜びを感じた
しばらくして
1回目の抜糸に呼ばれ
その帰りに助産士さんに
「赤ちゃん状態どーぉ?」
と聞かれ
こうだった
ようやく会えた
一生懸命生きている姿
今隣にいれない事
私の話に優しくこたえてくれる助産士さん
話しているうち
不覚にも、また…
泣けてきてしまった
優しい言葉って
弱いんだよぉぉ~竑
「おまゆさん、泣いていいんだよ」
「おまゆさん、いつも明るく私達に挨拶してきてくれて、心配だよねってみんなで話してたんだよ」
その言葉を聞いて
私は何年かぶりに
声を上げて泣いてしまう
空いている個室に案内され
「落ち着くまでここにいていいからね」
「私、この間子供病院に研修に行ったけど、頑張ってるお母さんいっぱいいる。おまゆさんも頑張るんだよ」
そう言って私の両手をとり
強く握りしめてくれた
私はうなづき
ふーっ

息を整え 返事をした
握られた手の力強さに比例するように
驚くほどパワーが沸いてきた
『自分だけ不幸だ』
心のどこかにあったその想い
なんだか恥ずかしい
私は大丈夫
いつもそうやってやってこれたじゃん
助産士さんの言葉は
スッと私の気持ちを解きほぐし
勇気付けてくれたのだった煜
《今日のおきあがりこぼし君》
とにかく振る

「むーんっっ
」そして足をこすり合わせる

「かゆいんでしゅ~っ瀨」
…また振りたくる

「かゆい~!ストレス感じるわぁ~」
でも最後は…

「乱暴にしてごめんなしゃいね
ちゅ」今日も可愛いい表情を見せてくれた
幸也でした
