発生日: 令和8年8月20日
発生時間: 11時30分頃
対象児: 本児
発生場面: 来所時・入室時
① 状況
来所時、本児が車から降りることを嫌がり、「嫌だ」と強く拒否する姿が見られた。真夏で車内に留まることによる体調面への影響も考慮し、職員が荷物を持つなど介助しながら、身体を誘導して車から降りてもらった。
本児は「嫌だ」を危険な行動で表現することが多い為、事業所内であれば安全を確保しやすいと判断し、玄関まで誘導した。
玄関に入ると、目の前にあった傘立てを倒し、傘が散らばった。職員が過度に反応すると、さらに危険な行動につながることがあるため、落ち着いて本児の手を取り、傘を拾って傘立てを起こし、傘を戻すよう一つずつ誘導した。
その後も「嫌だ」と拒否する中で職員の誘導を振り切り、背後にある玄関ドアから外へ出ようとした。ドアの鍵を開けることができ、ドアが少し開いたが、ドアガードを併用していたため、10cm程度しか開かず、外へ出ることはなかった。
② 対応
職員は慌てず、ドアをゆっくり閉め、再度鍵を施錠するとともにドアガードも確実にかけた。
傘立てを倒した際には、叱って行動を止めるのではなく、「倒してしまったものは自分で片付ける」という経験につながるよう、本児の手を取りながら傘立てを起こし、傘を一本ずつ戻すよう援助した。
③ 原因
来所時に強い拒否があり、嫌な気持ちを表現するための危険な行動につながったと考えられる。
玄関ドアについては、通常の施錠に加えてドアガードを併用していたことで、鍵を開けてドアを開けようとした際にも、外へ飛び出すことを防ぐことができた。
④ 今後の対応
今後も玄関ドアについては一重の施錠だけにせず、ドアガード等を併用した二重・三重のロックを確実に行い、飛び出しを防止できる環境を整える。
また、危険な行動に対して職員が過度に反応することで行動がエスカレートすることもあるため、必要以上に反応せず、職員が落ち着いて冷静に対応することを職員間で共有していく。
本児の拒否や気持ちを受け止めながら、安全を確保できるよう、引き続き環境面からの対応を継続する。