福岡女学院で閉学予定・閉学決定  先生たちなどの有利な身の処し方について

 

 令和5年12月21日という来週の御用納めになる前の週の週末になって、九州の福岡県福岡市内に所在する福岡女学院短期大学の入学生激減での2年後閉学が学校法人福岡女学院から発表された。4年制大学である福岡女学院大学は大丈夫か。

 友人が言うのには、知り合いが学校法人福岡女学院開設学校に勤務しているが、今後、教員や事務職員の給与、賞与、退職金だけではなく、学長や理事長の給与、賞与、退職金についても減額されることが予想されるし、処遇についても著しく不利になると想像される。それで、楽しい老後を送れなくなるおそれがある、知り合いが心配であるということである。

 私学共済・私学事業団の私立大学版の大学ポートレートによれば、すでに数年以前から福岡女学院大学も単年度入学生数だけではなく、全学の在学生総定員数でも定員割れが発生し、今後も定員割れの深刻化の進捗も考えられ、それで、在職の教員、事務職員、学長、理事長などの給与、賞与、退職金などの著しいさらなる減額が想定されるので、在職の教員、事務職員、学長、理事長などのなかで年金受給年齢を過ぎている方々なら、今のうちの金額での退職金をもらう方が良いように考えるということである。

 福岡女学院短期大学では、在職の教員の方々は閉学までの2年間のうちに、転任する大学を探そうとし、他の大学の知り合いの先生に転職先の紹介を依頼したりで、休講が劇的に増えることになると予想される。家族の生活、住宅ローン、子どもの教育費などを考えれば、教員にとって、学生たちへの講義どころではない。学生たちへの講義を行ったとしても2年経てば何れにしろ失業してしまう。

 そして、福岡女学院短期大学と共に、数年以前から、定員割れを起こしている福岡女学院大学の先生たちも、次は大学が短期大学のあとを追って、閉学になる可能性があるということで、別の大学へのトラバーユを考え、休講してまで、あちらこちらに転職先への紹介や推薦を依頼するようになる。

 学生たちも、閉学決定している福岡女学院短期大学の卒業生を社員として採用する企業や事業所などがあるのかと今年度と来年度と再来年度の就活が心配である。このことは、福岡女学院大学の今後の就活生にも当てはまる。福岡女学院短期大学の来年の4月の最後の入学生たちから、閉学倒産した短大の卒業生になりたくないし、2年後の卒業時に確かな就職ができるのかが不安であるので、入学辞退者が出ることが予想される。年明けても大学入試をまだ行う大学も多々ある。1月から3月までに入試を行う閉学しない大学の入試を受けてみる高校生もいると考えられる。とにかく、閉学した大学の卒業生というレッテルは、結婚の時も結婚生活でも一生つきまとう。そして、閉学予定の大学の学生が確かな就活ができるとは限らない。それ以前に、閉学決定の大学で、個々の先生が確りと講義を行うのかどうか分からない。先生たちにとって、2年後の運命は確定しているので、学生たちよりも、自分の家族の今後を優先させ、何をおいても、他の大学への大学教員としての転職を優先させる。また、閉学までの今後の2年間で、たくさんの先生たちが他の大学に移ると想定されるが、2年後の閉学がすでに決定されているので、その後の後任の先生は決まらない。短大のこの状況は今後は当然に福岡女学院大学でも発生すると考えられる。すでに多数の定員割れが発生している福岡女学院大学でも、他の大学へのトラバーユ活動のために休講が激増し、たくさんの先生たちが他の大学に移り、その後任の先生は決まらない。