福岡市内とその近郊に所在する大規模私立大学の学生収容定員の増員と小規模私立大学の今後

 

 大学進学希望の高校生たちは、本来的には、私立大学では、小規模私立大学よりも大規模私立大学に進学したい、進学したい大学については、先ず、大規模私立大学を最優先にし、その際、自分が行きたい学部学科は二の次にし、その大規模私立大学にある学部と学科の何れかにする。自分が行きたい学部や学科を最優先にし、その際、進学する大学が小規模私立大学になっても構わないなどという後で後悔することを大学進学に際して行う大学進学希望の高校生、取り分け、女子高生はいないということである。

 驚いたが、いつの間にか、福岡市内とその近郊に所在する大規模私立大学は学生収容定員が増員されている。その増員の方法は、学内改組転換で、新しい学部と学科の設置の際にとか、既存の学部と学科の従来の学生定員数を純然と増やすなどである。すでに、過去数年に亘って、福岡市内とその近郊に所在する小規模私立大学はすべて定員割れし、今のところ収容定員の25%減であるが、今後は、収容定員の50%減かそれ以上の減になり、それが4年続けば、閉学倒産になる。だから、福岡市内とその近郊に所在する小規模私立大学のいくらか、もしかしたら、すべての小規模私立大学、そこまでいかなくても、たいていの小規模私立大学は遠くない数年後倒産閉学になるかもしれない。福岡市内とその近郊に所在するどの小規模私立大学が閉学倒産するのかは分からないが、インターネット上に展示されている「大学ポートレート」の私立大学の部門を見れば、数年前までの入学者実数、現在の在学生実数、所定の収容定員数などが私立大学毎に記されている。「大学ポートレート」は全国の各私立大学が法令に則って文部科学省に提出した届出を原資料にしている。

 すでに、高校からの指定校推薦で小規模私立大学に入学が内定している高校生たちは、今からでも、まだ入学していないので、指定校推薦の小規模私立大学への入学を辞退し、今年度でまだ入学することが可能な大規模私立大学への進学を考えたり、次年度の大規模私立大学進学を志向した方が、自分の今後の一生を考えると、その方が良いのではないかとも思う。閉学倒産した小規模私立大学を卒業したという学歴は一生付きまといます。職歴や勤務先歴は過去形になりますが、学歴は過去形ではなく、過去の時点から現時点までその効力が継続します。結婚にも就職にも職場でも結婚した家でも姑にも影響します。倒産閉学した小規模私立大学卒業というレッテルが、一生、自分の額に貼り付けられたようになります。