孫娘らの大学進学先についての進路指導高校教諭の進路指導に対する老人の怒り

 

現住は福岡で、以下は老人仲間から聞いた。

 孫娘らの大学進学先について、高校の進路指導の先生が、この大学はどうか、今なら高校から推薦入学もできるなどという話しを孫娘らにしたそうである。老人は今は無職で、家で、何か社会のために役立つことはないか、あるいは、家族のために何かすることはないかと毎日耳を澄まし、眼を凝らし、頭を鋭敏にして、日々、家族の会話を聴いたり、テレビを視聴したり、老人会に行って老人たちの噂話に耳を傾けたりしている。今の老人を馬鹿にするな。老人は世間の新しい動きをよく知っている。パソコンも少しはできる。そのような老人仲間から、以下は聞いた話しである。

 自分の死亡後も孫娘の幸福な人生を願うその老人は、孫娘らのために、大学ポートレートのホームページを開いた。大学ポートレートには、文部科学省が法令改正で音頭をとって全国の大学の現状が記載されている。その記載のなかには、各大学の所定の総定員数、現在の在籍学生実数、単年度の入学者実数などがあり、その記載を見れば、所定の総定員数割れの有無か、その定員割れの人数、そして、単年度定員数割れの有無か、その定員割れの人数がすぐに分かる。各大学は、法令改正で、それらを自発的に届けなければならないことになっている。私立大学の場合、日本私立学校振興・共済事業団が開設している大学ポートレートがある。その老人によれば、孫娘らは、公立高校と私立高校に通っているのが1人ずついるようである。老人や孫娘らが大学ポートレートを見て分かったことであるが、進路指導か担任の先生か、あるいは、その両方の先生が、孫娘らに対して、あろうことか、単年度定員割れが数年度続き、今年度だけで200名弱の定員割れで、今や、全学在学在籍学生数総定員数も定員割れになってしまった小規模私立女子大学への入学を勧めたということで怒り心頭である。高校の先生たちからは、今なら、推薦入学ができ、浪人しないで、入学が確定するということである。しかし、孫娘らも気が進まないということである。

 その老人は、推薦入学それ自体は良いと考えているし、孫娘らも浪人は嫌で、それで良いと言っているようである。しかし、老人も孫娘らも、高校の先生たちが勧める推薦入学先大学が、単年度定員割れが数年度続き、今年度だけで200名弱の定員割れで、今や、全学在学在籍学生数総定員数も定員割れになってしまった大学であることに納得していないようである。老人も孫娘らも、推薦入学先大学が単年度定員数でも全学在学在籍学生数総定員数でも全く定員割れしていない大学への推薦入学を希望しているということである。

 高校の先生に対して、老人も孫娘らも、推薦入学を募集している単年度定員数でも全学在学在籍学生数総定員数でも全く定員割れしていない大学を一覧表で見たいと求めたが、高校の先生は、理由不説明不通知で、未だに見せてくれていないということである。高校の先生のこのような対応は、不動産屋が悪い条件の不動産を顧客らに紹介し、良い条件の不動産を紹介しないという悪質な商法に類似的であるように思われる。推薦入学を募集している単年度定員数でも全学在学在籍学生数総定員数でも全く定員割れしていない大学に、高校の先生は孫娘らを推薦入学させて欲しいというのが老人の願いである。