(98)皮膚の研究(黒人になる?)
今回は「皮膚の研究」です。なんの役にも立たない知識ですが、退屈しのぎの雑学に軽く目を通していただければ・・・。
○ヒトの頭の大きさは、成人だと全身長の七分の一が普通。幼児期にはこの比率が異なり、例えば新生児だと頭の大きさは、身長の五分の一。女性の頭蓋骨は、普通は男性の五分の四と少々小さめだ。
○通常の脳は1400グラム程度。頭や脳の大きさと知能の間にはまったく関係がないとされる。エラスムスという人は、自分の頭が小さすぎ、ごまかすため特別あつらえのカツラと大きな帽子をかぶっていた。
○皮膚の外見 きめの細かさ、厚み、血液の流れの具合、皮下の組織の特徴 皮膚の柔軟性、は身体の部分や場所で異なる。まぶたの皮膚は薄いが、唇の皮膚はもっと薄く、下の血流が透き通って見える。そのため唇はピンク色をしている。
○ 肌は女性のほうが薄い。滑らかで透き通っている。小じわも深いしわも、筋肉が走る方向に直角にできる。
○ 肌の分泌腺には①汗腺 ②皮脂腺 の両タイプがある。皮脂腺からは、脂状や油状の皮脂が分泌され、思春期や、性的に成熟してから数年間は、あきらかに特徴がある匂いをわずかに発散する。この匂いには性的刺激があり、若い嗅覚を持つ者を刺激する。化粧品の香りは、これを邪魔する。
○多くの人類学者の説によると、ヒトの肌色はもともとは珈琲色だった。太陽光線の量によってメラニン色素が増減し、肌の色が決った。肌の白さは、きわめて少ない太陽光線からでもビタミンDがつくれるため。
○ 「ソレラン」という薬品は皮膚のメラニン色素を刺激する。これで白い肌を黒い肌に変えることが出来る。「J・H・グリフィン」というアメリカ人はこれを実証した。ついでにアメリカ南部に住み、黒人として数ヶ月を過ごした。また、その体験を『私のように黒い夜』という本にまとめた。ソレランの服用をやめ暫くしたら白人にもどった。
○ ホワイト・ハウス高級職員のグレース・ハルセルも、同じ事を行った。彼女も「ソレラン」で肌を黒く、黒のコンタクトレンズで目の色をごまかし、髪を黒く染めハーレムとミシシッピーのスラムで黒人として六ヶ月暮らし、『ソウル・シスター』を著した。
○この反対は、つまり黒人が白人になるには、「ヒドロキノン・モノベンゼンジルエーテル」。黒から白への変化は、皮膚を白い斑点で醜くする「白ナマズ病」の厄介な病気の治療に使われた。つまり黒い肌の上の白い斑点を、黒く染めるのは困難で、いっそすべて白くしたほうが早いという逆転の発想から。白人となった黒人は、たいてい「黒人のままでいたかった」といったが、年老いた黒人女性の患者の場合は、新しく得たシワひとつない白い皮膚に驚いたり、喜んだりした。そして同年輩の白人たちを羨ましがらせた。
○性別・年齢・人種
① 女性の鼻は小さい。②男性の鼻よりもしゃくれて、③顔全体のプロポーションから見ても小さい。これらは子どもの顔の特徴である。つまり女性らしいとは子どもらしいということだ。
②女性は眉毛が薄い。男性は幼いときは眉は薄いが年とともに濃く長く太くなる。
③女性のまつげと眉毛は、成人すると薄くなる。女性の目は大きい。目の周りの薄く透き通った皮膚組織の目もとが黒ずむ。目元に自然に生じたクマは、女らしさを強調する。
○ゆるやかに揺れ動く髪の毛や耳飾は、表情の動きのなさを補う。つまり女っぽくなる。
○ スペインの諺(ことわざ)、髪の毛にはだまされても、シワでわかる。シワは隠せない。
○ 老人になると、肌はたいてい紙のように薄く半透明となる。
○肌の状態で若く見えたり、ふけて見えたりするが、これを調節できるかというと、肌の状態はDNAによるから不可能だ。
○内心を表情に出さぬヒトは、ポーカーには向いているが、話し相手には面白くない。
○ プロゲリア 12歳くらいで老衰で死亡する病がある。大脳の視床下部には、身体の時計係の役目があると判明している。これが何らかの理由で異常をおこすと推定されているが不明だ。
○ 人間が時の経過とともに老いていくメカニズムはハッキリしない。だが身体に受けた光の総量によるかもしれない、との仮説がある。まだわかっていない。
参考本:『顔の人間学』ジョン・リゲット著 山本明共訳 平凡社 1977
