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処置が終わって、会計を待っている間、ふと
そういえば、あの、右脚の出血はどうなの?と思い出した。
出血していたこと、右脚の話をきいていない。
それで、会計時にその事を伝えると、先生は、左うしろ脚は今これ以上何かすることはないので、と。
右うしろ脚と出血の件を言うと、どうやら忘れていたようで再診察に;
右脚は特に何もないので爪を切っておきました、と。
ただ、たまたま気がついたけど胸水がたまっていると。
それで、追加でレントゲンとエコーをとってもらった。
そして、胸水が溜まっている、と。
食欲がなく殆ど食べていないのに、体重がわずかに増えていたのはその為だった。
心臓が由来のものというより、肺か、もしかしたら他の原因かもしれないとのこと。
胸水を抜くという処置もありますよ、と先生に言われたけど、まだ元気がある状態で息も苦しそうではないので、へたに暴れると心臓や肺に針をさしてしまうことがある、と説明を受けて
胸水は肺が原因か心臓が原因か、または他のことなのか、調べるためには針で胸水を抜いて検査するようだけど、それにはリスクが伴う。まだ元気に呼吸している状態で針を指すので、心臓に刺してしまう恐れもある、と。
結果、胸水の検査は止めた。まだ心の準備が出来ていない。
やっぱり一瞬戸惑ってしまう。
昨年のシマニやコタツの息苦しい様子に比べたら、まだお腹で息をしている状態ではない。突然の別れは、まだ覚悟が出来ていないのに気づかされる。
もし、どうしても今より息が苦しくなったら、その時は胸水を抜くのも考えます、と伝えて、今日は処置をしないで帰ることにした。
胸水を抜いて検査をしたとしても、この先の治療はさほど変わらないと言う。
だったら、今無理に針を刺して寿命を縮めなくてもいい。今はまだ呼吸が苦しいというところまではいっていないなら、痛み止で十分。
昨年、シマニが肺癌で、コタツが肺炎で逝ったときも胸水をとったけどいずれもその日の夜には逝ってしまった。
まだあの時の辛い呼吸じゃない。
なるべく苦しくないように過ごしてもらいたい、と願っていたのに、一方で苦しみを長引かせてしまう。矛盾している、と自分でも思いながら帰路に着く。
結局、病院に3時間いた。