そして、カウンセラーさんは最後にこうも説明してくれました。
『相談』と『カウンセリング』の違いです。
『相談』とは、
解決方法の提案やアドバイスをしてくれるもの。
例えば
「すぐ怒る上司」に悩んでいた場合、
「自分の意見だけは伝えるようにしたらどうですか?」
「仕事上の付き合いなのだから気にしなければいいのでは」
などなど、相談役は相談者に意見を言います。
しかし、悩むひとというのは
『それが出来ないから』
悩んでいるのです。
原因が自分の『心』にあるとしたら………。
そこで、『カウンセリング』の出番です。
『カウンセリング』では
カウンセラーはクライアントの悩みにたいして
アドバイスや意見などはしません。
(専門的な立場からの助言はありますが)
あくまでも
クライアントの『心』に焦点をあてていき、
クライアントが『自分自身で』答えを見つけていく。
答えを見つけるのは『自分』であり、
カウンセラーはあくまでもその手助けをするひと。
これが『カウンセリング』なのだそうです。
だから、カウンセラーは『先生』ではないんです。
心が楽になるために、
生きやすくなるために
一緒に考えていく『同士』のようなものなんです。
だから、先生ではなく
『○○さん』
とよんでくださいね。
とカウンセラーさんは言ってくださいました。
相談役の言う通りにして問題が解決できても、
自分自身で考えたことではないので
『自力』が身に付かないかもしれません。
相談役に『依存』してしまうかもしれません。
自分の心の『傷つき』から
大切なことへの『気づき』へ、
そして
健やかな本当の自分への
『築き』へ―――――
そのために、カウンセリングはあると。
宗教や精神薬でも、
『他力』に『依存』させようとするものの
本当の恐ろしさを感じている私は、
カウンセラーさんのお話が本当に嬉しかったです。
(個人的に、精神科医でも良心的な方なら、
薬だけは出し渋るのではないか?と思います。
儲けは減りますが、むやみやたらに薬は出さないのでは、と…。)
『依存』ではなく『自立』へ。
そう促してくれるものこそ、
『本物』なんだと私は感じました。
(*^-^*)