美しきアジアの片隅で。 -4ページ目

黒金

ある意味、無重力の世界にいるようなそんな気持ち。
動きがスローモーションで苦しい。
その手で掴んだ筈の物質さえ指の隙間から抜けて、昇華していく。
足は空をきって階段をも捉える事が出来ない。
星空は狭くて、息も浅くなる。
振り向くと、光が新幹線の様に私をすり抜けて行く。
ピアノの旋律が悲しく響いて、下を向いて息を止める。

孤独な闘いだ。
すぐに疲れる。
何かに怯えて、
すべて白に変える。

漆黒のタールが流れていて、ゴールドのラメのようなそのキラメキを際立たせる。

水を流し込んでながめる
ラメが水槽の中を舞う

しばらくすると静かにゆっくりと
沈みこむ

胸の痛みはつかえたまま、
ブランケットにくるまって
目を閉じる

光の中の一筋の砂が高音を立てて
流れ込む