● 発表会って、上手に弾くためだけの場所じゃない~2026 サマーコンサートを振り返って①



こんにちは、鳥取県米子市リトミック&ピアノ講師 岡本 理恵です。


やっとシルバーウィークが終わったような…
月曜日にドッと疲れが出るのは私だけですかチーン


2026年7月19日(日)、米子コンベンションセンター小ホールで、サマーコンサートを開催しました。





ガーベラ サマーコンサートは、主に小学生までの生徒さんを対象としたおさらい会です。


今回は午前・午後の2部制ルンルン


この日は他の大会や試合が重なっていたり、保護者の方のお仕事があったり、小さなお子さんやお祖父ちゃん、お祖母ちゃんと一緒に来てくださるご家庭もあります。


できるだけ多くの生徒に参加してもらいたい。そして、発表会そのものがご家族にとって大きな負担にならないように。


そんなことを考えながら、2部に分けています電球


発表会を終えて、今年もたくさんの生徒たちの姿を見ました。


その中で、特に心に残ったのが、年長さんの生徒たちです照れ


年少・年中の頃からピアノを始めているので、「早く始めた分、順調に上達していくかな」と思っていました。


けれど、毎日5~10分の練習を続けることは、決して簡単なことではありません魂


お仕事をしながら、きょうだいのお世話をしながら、忙しい毎日の中で、子どもの機嫌やペースに合わせて練習時間をつくる。


「たった10分」と言っても、その10分を毎日確保することは、決して当たり前ではないんですよねえーん


私自身も、発表会なら少しモチベーションが上がるかもしれないと期待して、その子にとっては少し背伸びをした、舞台映えする曲を選んだことがありました。


けれど、本番は思うようにいきませんでしたダウン


振り返ってみると、子どもの成長段階や、その時に家庭でどこまでサポートできるのか。そこを私が十分に見極められていなかったのだと思います。


小さな子どもは、「できない」「難しい」「嫌だ」という気持ちは、意外と簡単に覚えてしまいます。

一方で、「できた」「楽しい」「もう一回やってみたい」という気持ちは、意識して育てていかなければ残りにくい。


だから今回は、背伸びをせず、ご家庭でも無理なく取り組める曲を選びました花

保護者の方にも、

「発表会は年に2回あります。今回は本人が進んで練習できそうな曲にしましょう。次の発表会では、両手でしっかり一人で演奏してもらいましょうね!」

とお伝えしました。


そして今、その生徒は30分のレッスンを、ピアノの椅子に座って集中して取り組めるようになっています。


やっぱり、子どもにはそれぞれ「伸びる時期」があるんだなと思います。


個人レッスンだからこそ、その子の今を見ながら、曲の難易度も、声のかけ方も、進む速さも変えていける。


それがピアノの個人レッスンの良さ


ただ、一度ついてしまった「嫌だった」という記憶は、なかなか消えませんえーん


その生徒は今でもレッスンに来ると、

「私はね、自由に弾くのが好きなの。自分の好きにね!」

と言って、楽しそうにピアノをかき鳴らします。

そんな時は、しばらくその「自由に弾く時間」に付き合います。

「そうだね。本当に上手よ」
「今の素敵!」

そんなふうに声をかけながら。


嫌だった記憶をなかったことにはできなくても、楽しかった経験を少しずつ重ねていくことはできる。


今年のサマーコンサートを終えて、改めて思いました。

発表会って、上手に弾くためだけの場所じゃない❕


舞台に立つまでの時間も、その子が何を感じ、何を経験したかも、全部ひっくるめて、その子の成長なんだと思います。


【編集後記】
いつも笑顔で良いことばかりが先行するInstagramでの投稿の裏に、こうした現実が何倍もあることでしょう。

ピアノレッスンなので、ピアノが上達するように指導すれば良いだけのことです。

でも、そんな簡単なことじゃないんですよね。

相手は子ども歩く

レッスンを通し、人として育てながら、音楽の楽しさを伝え、ピアノの腕を磨いていく。

学びの本質とは何か

今まで教わり大事にしてきたことを、これからも繋いでいきたいと思います。

そして指導に関わる以上、学び続けなければならないと思っています。