おっぱいバレーを観ました | マイるどミルドオフィシャルブログ「よりぬき!マイるどミルド」Powered by Ameba

おっぱいバレーを観ました

相方の竹田吉輝と「おっぱいバレー」を観てきました。
二人で映画を観に行くときは、いつも相方がチケットを買うのですが、何故か相方の
「お前が買ってきて」
が飛び出した為、僕が買いました。
おそらく相方は中学時代バレー部だったため、生半可な気持ちで「バレー」と口にするのが嫌だったのかもしれません。


ここから先は映画の感想になりますので、これから映画観る予定の方や、内容知りたくない方、感想を読むとじんましんが出る方は気をつけて下さい。
もし、嘘感想文を期待してる方いらっしゃったらすみません。なんの面白みもない普通の感想です。


映画はまさに青春と言った感じで面白かったです。夏、部活、田舎の風景、これだけ集めておけばとりあえず楽しいです。

そしてそれに加えて綾瀬はるかさん。マジックアワーのときはただいるだけの役でしたけど、今回はちゃんと輝いてました。
セカチューのときから思ってましたが、彼女は表情の演技が素晴らしいです。天才です。酒井若菜さん以来の逸材です。

映画館を出るとき、他のお客さんの
「ウォーターボーイズのパクリじゃん」
という声が聞こえました。パクりかどうかは別にして、似たような話なのは事実です。まぁでも、「スウィングガールズ」はもちろん「シムソンズ」なんかの青春ダサダサ部活モノは大体あんな風にならざるを得ない気もするので、そこは許してあげて欲しいです。

で、今日は僕なりに他の青春ダサダサ部活ものと「おっぱいバレー」の違いを3つ考えてみました。

まず一番の違いは目線です。ウォーターボーイズなどは完全に生徒側の話ですが、おっぱいバレーは先生の話です。
他の作品では生徒たちが悩み成長していきますが、この作品では悩み成長していくのは先生の方です。
だから生徒一人一人の個性があまりありません。普通なら「アタックNo.1にあこがれて奇抜なことばかりやろうとする奴」とか「スゴいうまいけどチームメイトを信じてない奴」「内申点の為に仕方なくやってる奴」とかいそうなもんだけど、この映画は全員「おっぱいが見たくてがんばる」の一本。まぁだからこそ「おっぱいバレー」なんですけど。
その辺を踏まえないで見ちゃうと少し物足りない気がしちゃうかもしれません。

2つ目の違いは恋愛要素です。
ウォーターボーイズでは淡い恋愛がありましたが、こっちは皆無です。なんか申し訳程度にヒロインっぽい女の子が出ますが、あんまり関係ないです。
高校生と中学生の違いとかありますが、個人的にはウォーターボーイズの最大の魅力は平山あやの存在だと思ってるので、その翼をもがれたのは痛いです。
ちなみに先生の恋愛も少しありますが、
「私だけのおっぱいじゃない」
と言いたいだけだろ!くらいの感じです。

最後の1つは生徒のやる気です。
ウォーターボーイズもスウィングガールズもシムソンズも、最終的にみんなシンクロや、ジャズ、カーリングを好きになりますが、おっぱいバレーの生徒たちはさほどバレー好きになりません。
この辺りは実にいいです。青春ダサダサ部活ものの最終的な一体感が少しむず痒い僕みたいな無気力タイプにはリアルです。おっぱいで貫いてくれてよかったです。
最後の手紙も「僕だったら…」と考えていたことを、まさに考えていてくれてよかったです。

ま、そんな訳で非常に面白かったんですが、一つ疑問が。
綾瀬はるかが昔お世話になった先生の家で、
「先生も悩んでたんだ」
みたいなことを知る素敵なシーンがあるんですが、そこで先生の奥さんが
「主人はいつも言ってました。『生徒たちに道は前にあるんだ』と教えたいって」
っていうんです。
でも綾瀬はるかは『僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る』っていう詩に感動したって設定ですよね。だったらそこ合わせた方がいいような気がするんですけど。
なんだろうか。変なリアリティを狙ったのか、「私は道程が好き」っていう面白いのを無理矢理入れようとしておかしくなったのか、はたまたただの僕の聞き間違いか…。
まぁとりあえず面白い映画でした。エンドロールのみんなカチンコ持っておどけてるのもなんか楽しげでよかったし。

ただ、前半やや眠くなったのも事実ですが。