於 銀座小劇場

開口一番(ぽっぽ):狸の札
一之輔:青菜
文左衛門:文七元結
(お仲入り)
一之輔:五人廻し


・前座は小朝師の三番弟子(といっていた)のぽっぽさん。
 狸が戸を叩くところから入るのは初めて。演出も新しさ随所がに見られ、
 かわいらしい話に仕上がっている。
 前座噺なりに工夫しているのか、教わった時点で練られていたのか。
 小朝一門だからどっちの可能性もありな気がする。

・一之輔さん、一席目は「青菜」。大家の旦那の所作を心から感心するという風でなく、
 庶民の視線でやや突き放した見方をしている、という演出。
 最後は結局オウム返しになるわけですが…。

・ゲストの文左衛門師、滝のような汗をかきつつ「文七」大熱演。少なく見積もっても
 1時間はしゃべったと思う。季節感も何もあったものではないが、圧巻ではあった。
 コワモテの文左衛門師が演じるキャラの立った長兵衛は新鮮かも。

・おしまいは「五人廻し」。個性的な客たちのキャラをたくみに演じ分け、振り回される
 若い衆のほうも、一之輔さんらしい、すっとぼけた味わいのある人物像に仕立てられていて、
 かなりよくできていたと思う。お見事。
 ただ、女性客多かったので、やや引いた雰囲気もあったような…。

・余談:ところで、「五人廻し」で玉代を三円五十銭としていたが、これまでに聞いたことが
 ない形。あとで計算が面倒ではないか?と思っていたら、なんとサゲも変えてきた。
 田舎者が2人出るのはキャラかぶるのでは?とこの噺聴くたび思っていたので、
 これはこれで納得。