活字も落書きも、穏やかです。 ただ、知っているのは 顔と声この近所に勤めていて、土日は来ないこと結婚していることと、実家にねこがいること たったそれだけ あの子が出会わせてくれて自然と相手が来る時間になるのをあの子と一緒に待って 他愛ない話をして 最後に交わす言葉は「じゃあ、また」 その一言で次の日も待つ 不思議 抜けるように晴れている陽が射す2匹のねこと私とその人 始まりはいつだったろうか ニットみたいなその空間の