映画かドラマか、物語に入り込んだような夢(こわくないよー) | ちょっとここらで ひとやすみ♪

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かわいいものや、美味しいモノのことを、「ちょっと休憩」する感じで作文していこうと思います。

同僚のIあさこが職場のロッカールームで、スパ行こうよ、と言う
私の支度が遅かったらしく、先に行ってるからむこうでねー、と高速でひらひら手を振った


制服から私服に着替え、タオルなどを持ちスパに着いてみると、彼女は別の仕事で出かけてしまっていた

ありゃー、、、専用水着、着込んできたのになー

なーんだースパは止めて帰ろうー、と戻ってきたロッカールームで着替えなおした

ドアを出たところで、きれいなストレートロングで目がぱっちりの女性(誰だったか憶えてない)から、日本語なのに聞きとれない理解できないくらいの早口で何か強く罵倒された

だれ?なに?
なんで私に怒ってんだ???

身に覚えはないけれど、ヒステリックな高音の女声でキーキー言われるのは、眉間にシワがよってしまうくらいとっっても不快なので、無視して歩き出した
…ついてくる
…高音キーキーがついてくる
…自然とさっさか早歩きになる

エントランスから外へ走り出る
3車線の広い道路、ビルだらけの街
池かお濠か、大きな緑色の水たまり沿いを走る
大きくカーブした先、点滅し始めた歩行者用信号に突進し横断歩道を駆け抜け、目の前の重厚な建物に、一気に減速し上がった息をととのえながら背すじをのばしてスルッと入り込む

ふーっ
キーキーついてきてなさそう

迷宮と言われている、石造りの古くて美しいホテルだった
レトロなエレベーターもあるけどそちらへは進まず

白い大理石(?)に厚手の暗い赤色の絨毯が敷いてあり、幅広でゆったりカーブしながら上る、高すぎず低すぎない階段を行く

あっちこっち見まわしながら秒速1歩で進んで行く先に、ホールの入り口らしき大きな観音開きの革張り扉がある
ゆったりと手前に、チャペルのような白いつるつるした石の柱やタイルの開かれた空間
右手の祭壇に向かって間隔を取りながら整然と並べられた白い木の椅子
ひとり、いちばん前に座っていた人物が静かに立ち上がる


・・・白い髪をピチッとアップにし、美しい魚の鱗のようにきらきら光るブルーグレイの衣装を着た淡谷N子が、ゆっくりと、すこしだけこちらへ顔を向け、藤色のレンズの奥から小さく微笑み、優雅にホールへ向う

凛とした佇まい
みとれた




「いくぞっ」
低く抑えた声に、うっとりぼんやり心地よい余韻から現実(というか夢の中の本筋?)に戻される

声の主、T真一と、速歩なみのスピードでしかし涼しい表情は崩さず正面玄関を出る
T真一が落ち着いたトーンで「タクシーを」ドアマンに告げる

すぐに1台が目の前に止まり、後部座席のドアーがふわりと自動で開かれる
T真一が乗りこみ私が後に続き、安全を目視で確認した運転手が自動でやわらかくドアーを閉めた

誰かが目的地を言ったのかどうか憶えていない

気づけば車は街の中を走っていた

割と荒い運転で前の車を追い越そうと車線をうつるたび、左へ右へと体が大きく揺さぶられる
どう踏ん張っていても慣性の法則と遠心力で、T真一にピターッとくっついてしまう

と、思っていたら……あれ?
体を壁みたいにして、私がぐらんぐらん動くのを止めてくれてる?のかな?

あやややややー密着;;

この状況にちょっと緊張していたくらいだったのに、ぴったりくっついてるってリラックス効果があるのか、ブルーのシャツの胸に寄りかかったまま、ゆっくりゆっくりまぶたが下りてきてしまう

だめ、ねちゃだめ
ほどよい厚みの胸板、安心するうー
ああきもちいいなあー
 

うとうと

うとうと

・・・5うとうとしたあたりで、ブルーの枕が少し動いた
そーっと優しく優しく、うとうとのあごがゆっくり持ち上げられて、何か柔らかい感触が唇に…

小さく、これ以上ないくらいソフトに、唇のまんなかへんのふくらんでる部分を、上唇、下唇、その間と、そっとつまむように、ついばむように何かが触れていく
なんかきもちいいー…あれ?

え?

え??

え??!!

タクシーの運転手さんに見られちゃうよー
ひゃあああーーーー



というところで目が覚めました

おしまい♪ (^m^)