自閉傾向ありと診断された日。(2歳0ヶ月) | 長男は自閉症

長男は自閉症

3歳すぎまで発語がなかった高機能自閉症の10歳の長男と、おそらく定型発達??の6歳の次男。
長男は現在普通級在籍で、5年生から通級に通っています。

自閉傾向の息子(2才)を育てています♂
よろしくお願いします星

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こちらは過去記事(自閉傾向と診断される前)です。



2歳になった息子だが、相変わらず一言も話さない日々が続いていた。

療育センターでの診察はあと1ヶ月もある...。


集団に入れて、少しでも社会性を身につけられたら...、
言葉のシャワーを浴びて、少しでも話す気を起こしてくれたら...、

そう願って、認可外保育園に通園させようと思うのだが、先生の診断なしで入園させてストレスで逆効果になったらどうしよう...(。・ˇ_ˇ・。)



もやもやしていたある日、
療育センターから突然の電話。
「キャンセルが出たので今日の13時半からいかがでしょうか?」



キターーー!!!\(^o^)/

約束していた友達にはすごく申し訳なかったけど延期してもらい、

旦那に早速電話。
「今日診察してもらえることになったんだけど...帰ってこれないよね(^^;;?」


診察の1時間ちょっと前だったのに、
都合をつけて半休で帰ってきた旦那。
...クビになりませんように( ´△`)




そんなわけで、無事診察を受けられることになったのだが。





コンコン。

入室すると、診察デスクにはセンター長(小児科の医師)が。


デスク脇の床にはおもちゃがたくさん出してあり、息子はご機嫌で遊び始める。
看護師さんが一人ついていてくれるので、センター長との話に集中できた。

まずは先日受けた、発達検査の結果を詳しく教えてもらった。
総合的には2歳0ヶ月現在で、1歳8ヶ月。
それは検査したときに聞いていたから、まずまずじゃなーいと思っていたのだが。

うちの息子は運動神経が意外といい。
ジャングルジムに登って手を離していて、こっちがひやっとすることも多い。

そういう、運動面や認知面などがスコアを上げてくれていただけであり、
コミュニケーションや社会性という面が最低ランクだったのだ。




そして息子を診察することになったのだが...


機嫌よく遊んでいるところを、突然診察デスクに連れてこられ不機嫌な息子。
しかも途中でずっこけて、目の上を椅子でしこたまぶつけて大泣きガーン

抱っこして、私の膝の上になんとか座らせたけど...
これ1分ももたないだろうなぁ(^^;;


「こんにちは、息子くん!」
当然反応するわけもなく、そっぽを向いている。

「じゃあモシモシしようね~。」
と聴診器をあてはじめる先生。



ぎゃあ~!!!
と身をよじって抵抗する息子。


「うーん、触られるのが嫌みたいねー。(カルテに書き込む)」


いつもは小児科で、ちゃんと膝の上に座って聴診もできるんだけどなぁしょぼん


とりあえずそれで息子の診察は終了。
あとは看護師さんと遊んでいるところを見ながら、
「マイペースね、遊びを次々と変えて看護師さんがついていくのがやっとって感じでしょ?
看護師さんが提案したおもちゃには興味を向けないし...。」

その隣で息子は、看護師さんが差し出した人参のおもちゃを受け取って遊び始めた。

...あれは提案したおもちゃに興味を示したと言わないのか?


いろいろ思うことがある診察だったが、
そこはプロなのだから間違いないのだろうと納得することにした。





そんなこんなで診察は散々だった。


そして今まで発達検査の担当の方に相談していた、息子の気になる行動も申し送りされていたようで、

「コミュニケーションと社会性の遅れが見られますので、自閉傾向があると言えます。」
ときっぱり言われたのだった。


言われた瞬間は涙が出そうになったが、
ぐっと堪えて
「そうですか。」
とだけ答え、次の言葉を待った。




「今、日常生活で困っていることはありますか?」

とりあえず気になっていたことを思い付くまま話した。



指示が通りにくく聞いているのかさえわからない。
おいしいねって言っても共感してくれないし、私が泣いていても知らんぷり。
興味が限局的で、興味のないものは全く見さえしない。
こちらが話しかけているのが一方通行ばかりで、話しかけている意味があるのかわからない...

話しながら、たまらず泣いてしまった。


今までは、
努力すればそれなりの結果が得られるものだと思っていた。

勉強にしても仕事にしても、がんばればそれなりの見返りがあった。

でも息子は違う。
どんなに話しかけても、すぅーっと通り抜けてしまう。
がんばってもがんばっても、ただの一方通行でしかなく、
話しかける意味がわからなくなっていたのだ。



泣いている私を見て、センター長は静かに話はじめた。

「お母さんにとっては辛い育児ですよね。
こういう特性のある子には、忍耐が必要なんです。
くりかえしくりかえし同じことを教えないといけないんですよ。
忍耐の育児です。
おいしいねって何回も何回もくりかえして言っていくことが必要です。

まだ息子くんにとって、言葉というものが認識できていないと思います。
指さしは頻繁にしているようですが、物の名前を言えばたとえそれが目の前になくても出てくるという簡単な方法があることに気づいてないんです。

人の表情を読み取れないというのも、社会性の遅れのためです。

お母さんは本当に辛いと思いますが、くりかえし教えてあげてください。」



辛い育児だと認めてもらえたことが素直に嬉しかった。

毎日毎日手応えのない育児をして、
外に出れば息子より年下の子がおしゃべりしている。
母親が呼べば振り向いて、お砂遊びやシャボン玉も楽しそうにしていて、母親と目が合うとニコッと嬉しそうにしている。
その脇で、ほら!○○だよ!と指さしても、見てももらえない私。

りんごが大好きで、おもちゃや絵本を指さしては名前を言わせる息子。
何万回と答えたはずだが、一向に自分からは言ってくれない息子。



でも...
指さしが出てから約半年。
毎日アホみたいにリンゴばっかり答えてたら、ある日突然「りんごはどれ?」って言ったら指させるようになった。

くりかえしくりかえし。

息子に入っていくまでの道のりはすごく長いけど、ちゃんと受け取ってくれてたんだね。

簡単にはいかないけど、
できたときはその分すごくすごく嬉しい(о´∀`о)!!


また明日からがんばれる気がしてきた。




最後に保育園の相談。

保育園に入れること自体は、刺激になっていいことらしい。
ただ週に1回数時間とかだと慣れるのが難しいので、入れるならしっかりいれてあげること。
療育には通うこと。
言葉が遅れているので、入れるなら英語などが盛んでない、単一言語で接してくれるところのほうが混乱しなくてよい。
とのことだった。

環境も距離もお値段も、
一番いい無認可保育園は英語の時間があるんだよなぁ..orz


一から考え直しだなぁ...





家に帰って息子を寝かしつけてから、
旦那に言われた一言。

「半年前、息子に何かあるかもしれないって言われてからずっと思ってたけど、
どんな息子でも俺らのかわいい息子には間違いないんだから。
がんばっていこうね。」

何気ない一言だったのかもしれないけど、
この人と結婚して、
この人との間に息子を授かって本当によかったって思った。

また明日からがんばるぞーー!!