ちょっと前まで日本も焼け野原だったのに、
そんなことはすぐに忘れるように時は動かされて、
すっかり戦争が他人事でしかない子達の時代になったから、
何か危機を感じた時はただパニックを起こすだけで、
日本はすっかり一網打尽にできるように仕上がってしまった感じがする。

日本も日本人も別に何か変わろうとかしなくていいから、
どんな時間の流れの上に自分たちが生きてるのか思い出して、
もう一度本当に最善の選択をする時。
そして選択をしたら、それを何があっても守り抜いていくこと。
最善を貫けばそれに対して都合が悪い人達はばんばん批難批判という爆弾を落としてくるけど、その爆弾には踏ん張らなきゃいけない。

歴史はタバコみたいにもみ消せるけど、
記憶はナイフみたいに刺さったらずっと刺さったままで、
消えないものはどれだけ痛くて虚しくて憎くて悲しくて辛い時間をその人に持たせることか。

何かを批判する団結じゃなくて、
人にとってただ大事なことを思い出して、
最善の選択を守り抜くという団結をした方がいいと思う。

18歳の頃9.11のテロの翌年に一人でNYに行って、
シートで覆われて見えなくなってるワールドトレードセンターの前で、
遺族の写真やメッセージや花がどこまでも続いてて、
言葉は打ちのめされて、
ないビルを仰ぎ見れば晴れ渡った青い空が広がってて、
その瞬間「歌わなきゃ=生きなきゃ」と思った。
それだけが心に残った。
あの時の"歌わなきゃ=生きなきゃ"は、私にとっての最善の選択だったと思う。
だから今も私はここに生きてる。


黙祷