このコロナ禍をきっかけにゲームにハマったおじさんのお話

ファミコンと同級生の私は物心ついた頃からゲーム三昧の少年だった

学校から走って帰ってきてはスイッチON

やりすぎ注意で怒られる毎日である

渋々、勉強机にむかうが開くのは教科書ではない、子供たちのバイブル

ネット上に情報が溢れかえる現代とは違い、頼りになるのはこの攻略本だ

禁断のウラ技を網羅した大技林などそれら眺めているだけでも実にワクワクしたものだ

 

だが思春期を迎え大人の階段を登り始めた私は自然とゲームとは縁遠い生活になっていった

紆余曲折、社会の荒波に揉まれすっかりと少年の心を失っていたある日、

少し流行りのFPSゲームを知人に半ば強制的に勧められて中古のプレイステーションを購入

30年越しにスイッチをON

 

いやー驚いた、そして時間も忘れるほど楽しかった

時代が変わりオンラインで

顔も知らないプレイやーと会話をしながら楽しむことさえできる

すごいよね

もう、どっぷりと沼にハマってしまいがっぷり四つ

結果としてゲーミングPCを購入するまでに時間は要さなかった

 

様々なFPSゲームを楽しんでいたが

現在は昔ながらのドット絵RPGと格闘ゲームのストリートファイター6が大好物

格闘ゲームなんてナンバリング4作品も前のストⅡ以来だった

しかしまず、きっかけとなったのはSteamで見かけた名作クロノ・トリガーである

懐かしい、、、と思ったが内容が全く思い出せない

そう、欲しくても買ってもらえなかったのである

私の時代のスーパーファミコンのソフトは10000円くらいして

子供の頃買えなかった、いや、買ってもらえなかった

この数々のゲームをおもちゃ屋さんのディスプレイや友達の後ろで眺めていた

 

 

そんな今、当時のRPGやHD−2D、リメイク作品などを買い漁っている

当時、小学生の私には難しかった

意味がわからなかった

そもそも知ってはいるがプレイしたことがなかった

このゲームたちを有限なこの時間を無限に溶かすほど夢中になり

日々レベル上げの毎日を過ごしている

 

なんかね、色々と感慨深ささえある

子供の頃の自分と大人の自分が今このゲームの世界でミックスされる

 

考えてみると社会に出てから

意味がないもの

その意味を持たないものをやることに罪悪感を持つようになり悪と捉えていたのかもしれない

どの家庭でも定期的に流れる母からの口撃

ゲームばっかりして!勉強しなさい!の英才教育フルコンボでバーンアウト寸前

決してガンガン行こうぜ!ではないのである

なるほど、、、刷り込まれていたわけか

 

そして30年の時を経て

たまに友人にゲームの話をすると今度は

それやってなんになるの?

お金になるの?

え、暇なの?と

 

いやいや、僕も心が苦しい時がある

リセットのない現実世界って難易度が高い

生きるのってほんとハードだよ

もう魔界村

みんなは息苦しくないですか?

 

趣味を楽しむことに意味なんてなくていいし

それがいい

何も考えず夢中になれるのであれば

それが大きな意味となり、君や僕の生きがいの1ピースとなる

ね?

そうだろ、松ッ!!

 

体も心もすり減らし精一杯やってるじゃん?

だから少し気軽に遊んでみない?

あの頃、ただただ楽しかった僕たちの世界はすぐ目の前にある

ねぇ、スイッチ押してみる?

 

そんなことを思ったりしました