「愛することは、自分を失うことではない」


誰かを深く愛すると、
その人の幸せが自分の幸せになり、
その人の悲しみが自分の痛みになることがある。

笑顔を見られるだけでうれしくなり、
何気ないひと言に救われる。

だからこそ、
相手の気持ちが見えなくなったとき、
不安になったり、
寂しくなったりする。

会いたい。
声を聞きたい。
もう一度、
同じ時間を過ごしたい。

そんな気持ちが生まれるのは、
決していけないことではない。

無理に忘れようとしなくてもいい。
愛した自分を責めなくてもいい。

ただ、
ひとつだけ、
忘れずにいたいことがある。

それは、自分自身の幸せも
大切にしていいということ。

相手を思うあまり、
自分の人生を止めてしまわなくてもいい。

誰かを愛しながら、
自分の好きな景色を見に行ってもいい。

小さな幸せに笑ってもいい。

新しいことに心を動かされてもいい。

それは、相手への愛が
薄れてしまったということではない。

自分自身もまた、
大切にされるべきひとりの人間だから。


相手の幸せを願うように、
自分自身の幸せも願ってあげてほしい。

愛することは、
自分を失うことではないのだから。




「離れていても、消えないもの」


人は、距離ができると不安になる。

連絡が減ると、
心まで離れてしまったように感じる。

会えない時間が長くなると、
自分の存在が相手の中から
薄れてしまうような気がする。
そして、答えを急ぎたくくなる。


この先、どうなるのだろう。
また会える日は来るのだろうか。
自分にとって、あの出逢いは何だったのだろう。

けれど、
すべての出逢いに、
今すぐ答えを出さなければならないのだろうか。

人の心は、いつも明確な答えを
持っているわけではない。

大切に思っていても、
進む方向を決められないことがある。

一緒にいたい気持ちと、
自分の人生を考えたい気持ちが、
同じ心の中に存在することもある。

そんなとき、
無理に答えを出すことよりも、
自分の気持ちをゆっくり確かめる時間が
必要なのかもしれない。

距離を置くことが、
必ずしも別れを意味するわけではない。

けれど、いつか必ず戻れるという
約束でもない。

だからこそ、
相手の選択を尊重しながら、
自分自身の人生も歩いていく。

いつかまた、
同じ景色を見られる日が来るとしても。

それぞれの人生を大切にしてきた
ふたりでいられたらと思う。




「愛することは、自分を失うことではない」

「離れていても、消えないもの」



Part4 (The End)

「あなたという星に出逢えたこと」

「夜空の下で」