住宅論 | 設計事務所で働いております。

住宅論

学生の頃、一番初めにやった製図の課題が木造の一戸建てでした。
それから何度も、住宅設計という課題が出てきました。


建築家と呼ばれる人も一番初めの設計は住宅であることが多いような気がします。

一戸建ての設計ができなくちゃ一人前じゃない!という雰囲気がこの業界にはあるような気もします。


いつも疑問に思ってたんです。なんで一戸建て住宅がそこまで神聖化されているのか…


最近ようやくわかりはじめました。

一戸建てというものが男性の強さの象徴だったのだと思います。
昔は男が働き、女が家庭を守るという図式が一般的でした。父親が稼いでくるから、ご飯が食べられる。テレビが見れる。車が買える。そして最も大きな買い物が家です。

家を建てられて一人前。

自分が住んでいた埼玉では、一戸建てが多く、結婚したら家を建てるものだという雰囲気が未だにある気がします。

設計も同様、住宅ができて一人前という考え方はどうも男性優位の考え方からきているような気がしますわ。


今はマンションに住んでいて当たり前ですし、賃貸で特に問題も無いと思います。それでも大学の友人は未だに「住宅設計で無ければ意味がない!」と私に説教をしています。

作りたいものを作るという考え方はどこかモラトリアム的な要素をもっていて、需要と供給のバランスは社会では絶対的であることを実感できていないのかもしれません。

ただ、潜在的にみんなが持っている欠乏、ここから生まれてくる需要を先見の明を持って考えていく!ということもさらに重要なのではないか、と思います。