僕の属していた大学のクラブは昭和40年頃から伝統的に夏休みに長期合宿を行なっていた

今は時代の流れか、寂しい事に行なわれていない・・・残念である

合宿場所は福井県、有名な禅寺の末寺の僧堂を貸切り、自炊で行なう

合宿の最後はお盆、大きな花火大会が開催される、当然浴衣で見に行く


花火のある浜辺へは境内を抜けて墓の中を通り、裏門から行くのが近道

夜にひと気のない暗い墓の中を?・・・普通は怖い、遠回りするだろう

怖いのは幽霊より「慣れ」の方である、部員はみんなこの道を事もなげに通る


花火を見に・・・裏門を出たところでフイルムの予備を忘れた事に気付き取りに戻る

裏門を入ったところで境内の方から女性何人かの話し声、こちらへ来る

夜に寺の納骨堂の傍を通って境内を抜けて墓の中を通る人、特に女性はいない

ニヤッ!  ウチの女子連中や!!  

今日の晩飯のカレー、ひとりだけ激辛にしやがって!!  
(こういうイタズラはクラブ内では日常の事・・・たまたま僕が当った!)


リベンジや!!   石碑の影へ・・・スッ・・・と身を潜める



ダンダンと笑い声が近づいてくる・・・・・まだまだ・・・もう少し!



誰の声やろ??・・・疑問に思った時には、声はすぐそば!


今や!!・・・・両手を上げて  「うわぁ~~っ!!」


「きゃ~!」「ぎゃー!」・・・・いや、母音に濁点のついた声が墓場に響く!


二人はしゃがみ込み、あとの一人は立って口が空いたまま・・・目線が合った




えっ?誰?この子ら?・・・・知らない顔の三人!!


うわっ!ウチの子やない!えらいこっちゃ・・・・



「すみません!!間違えました!!」・・・頭を下げて、僧堂へ一目散に・・・・速足で・・・

うしろで、三人の「あ~、もう~、びっくりした~!あんた涙でてるで~」の笑い声が・・・ホッ!!




一応、謝ったが・・・

僕の方が動揺して、何を間違えたのか説明できずで彼女たちは解らずのまま・・・

過去に戻って、説明してきちんと謝りたい人たちである


この題で記事を書くと僕の人間性が疑われてしまう?


いや、「疑い」ではなしに・・・本性には違いないが・・・?  


オビ・ワンは時としてダース・モールなのだ・・・