…ていうのは3月に作った新曲のタイトルだけど、
今回はその唄のことではなくて。

もう40年以上昔のことになるけど俺が中学に入った頃に
家で『ボス』という名前のポメラニアンを飼い始めた。
中学生の3年間はよほどの大雨でもない限り夜9時の散歩は俺の役目だった。

ところが高校に行ってしばらくすると、
俺は学校帰りに当時富士見台の駅前にあったジャネットという喫茶店で
毎日夕方4時から夜9時まで遅番のウェイターのバイトを始め、
やがて定時制に通ってた同じバイト先の早番の子と付き合うようになった。

店が閉まる頃学校から帰ってくる彼女を石神井公園の家まで送って、
彼女の家の前でなんだかんだ話し込んで、
(何を毎日そんなに話すことがあったんだろう?…笑)
そのあと石神井公園から江古田の自宅までチャリンコこいで
帰ってくるのが大体いつも夜中の1時か2時になった。

蛇足ながら…
そんな毎日なので自宅に帰る途中、何度となく練馬駅前の交番で警察官に呼び止められ
時にはタバコまで取り上げられ(笑)
それでも交番でお説教されるだけで一度も補導はおろか学校にも親にも連絡されたことが
なかったのはやはり今より大らかな時代だったんだろうか?(笑)

その頃の我が家と言えば…
親父は遅くに帰ってきたかと思えば酒飲んですぐ寝ちゃうし、
お袋は家出したまんま消息不明だし、
爺ちゃん・婆ちゃんは9時には寝てるし、
弟はまだ小学生だし、

で、結局ボスはそれまで9時に行ってた散歩を
俺が帰る深夜まで待たなければならなくなった。

いつも暗い玄関でぽつんと待ってたっけ…。

そんなわけで俺は時間の差こそあったけれど、
中学生になってから高校を卒業して家を出るまでの約6年間、
ほぼ毎晩ボスとともに夜空を見上げながら過ごしていた。

あの頃でさえ東京の夜空は田舎に比べると全然星が少なかったけれど、
それでも季節ごとに変わる星座の移り変わりを感じることはできた。

今はあの頃よりさらに夜空が明るく感じて、星も見えにくくなったのは
俺の老眼のせいだけじゃない気がする。

あれから時が流れて今はもうボスも、爺ちゃんも、婆ちゃんも、親父も
いなくなってしまったけれど…

たかだか40年でそんなに空の景色も変わってしまうのかな…
と夜勤中の有明の空を見上げながら思ったのであった。
※これはそっくりだけど違う犬です。

【追伸】
ボスよ…
もしもお互い生まれ変わってまた一緒に暮らすようなことがあったら、
もうお前を置いて家を出ていかないし、毎日同じ時間に散歩に連れてくよ(笑)