週末は白山へお詣りに行ってきました。
本当は山伏の先輩方と槍ヶ岳の予定でしたが、
台風の影響でキャンセルになりました。
ということで影響の少なそうな白山に。
(白山は今週の予定でしたが前倒しで)
加賀國、越前國、美濃國にまたがる白山。
開山の歴史をたどると当時は越前國だったので
個人的には越前國としたいところですが、
現在は白山の主峰の御前峰には
加賀國の一の宮である全国の白山神社の総本宮、
白山比咩神社(元白山寺白山本宮)の奥宮がありますので
加賀國としておきます。
ウィキペディアによると…
白山とは、
最高峰の御前峰・剣ヶ峰・大汝峰の白山三峰を中心として、
周辺の山峰の総称である。
また、別山・三ノ峰を加えて白山五峰という。
とありますが、
白山信仰においては御前峰・大汝峰・別山を
崇拝の対象としている。
泰澄大師が平泉寺白山神社(元霊応山平泉寺)の御手洗池で
祈祷をしていたところ白山の神が十一面観世音菩薩の姿で現れ、
白山の頂上をめざし717年に登拝し
翌年718年御前峰の山頂に奥宮を祀った。
その後、大汝峰で阿弥陀如来を感得、別山で聖観音を感得した。
ということで、本来の予定では
砂防新道から登り御前峰の白山奥宮、大汝峰の大汝神社をお詣り、
翌朝、白山奥宮で御来光を拝み、
別山のルートから別山神社をお詣り下山でした。
が…
天候不良で予定大幅変更になりました。
朝、一ノ瀬ビジターセンターからバスで別当出合へ。
ちょっとゆっくり目のスタート。
師匠はいつも観光新道から登るのですが、
砂防新道から登ったことがないからということで砂防新道から。
観光新道より砂防新道の方が緩やかなのもあってか
登りも下りも人が多いです。
上に近づくにつれてガスガスに。
雨ではないけれど霧で装束が雨降ったみたいに濡れました。
緩やかな登りといっても、
標高なのか、体調なのか、寝不足なのか、
息は上がるし脚に乳酸が溜まってるみたいな感じで、
途中めっちゃきつかったです。
途中で当山派の山伏さんお2人、
レインウエアきていたからわからないけど
山伏さん1人とすれ違いました。
お山でお会いできると嬉しいものです。
また、永平寺の若い修行僧の皆さんとすれ違いました。
翌日平泉寺白山神社の近くのまほろば館で、
施設の方に、この時期は毎年の恒例で、
永平寺の若い修行僧の方が白山に登り、
帰りにまほろば館に寄って行かれるのだと聞きました。
帰ってから調べてみると、ウィキペディアに、
曹洞宗の道元禅師が宋から帰国する前夜に、
白山権現が碧巌録の写本を助けたとの伝承があり、
このことから曹洞宗大本山永平寺は、
白山権現を永平寺の守護神・鎮守神としており、
毎年夏には永平寺の僧侶が白山に参詣して
奥宮の前で般若心経を読誦する。
とありました。
へ~と思いながら
永平寺にもまた行きたいなぁ~。
うちは実家が曹洞宗なのです。
私は曹洞宗のお寺さんの素朴な雰囲気がけっこう好き
ガスガスの中、室堂につきました。
ついたら大粒の雨になりかなりどっさり雨が降りました。
お昼ご飯の後に
御前峰の白山奥宮、大汝峰の大汝神社をお詣りの予定でしたが、
寝不足もあったのと、
寒くて着替えたかったのと、
どしゃ降りだったのと、
で、この日は何もせずにゆっくりしました。
(師匠は毎日のお勤めしてました)
ご飯の後は早々に就寝。
翌朝は2時~5時くらいまでは晴れマークになっていたので
御来光を期待
3時ごろ起きて4時ごろ出発。
皆さんヘッドライトつけて御前峰へ向かいます。
室堂平のところのお社でお詣りして出発~。
お天気は良くなかった
けっこうガスガスで前が見えない~。
御来光は期待できないかもな~ぁ…と思いつつ。
白山奥宮の前で御来光を待機
どんどん登ってきて山頂は混みあっていますが
お日さま顔出しそうにないです
神職の方も登ってこられないので、
この日は奥宮での朝拝はありませんね…残念。
少し人がはけたところで、奥宮で勤行。
そのまま大汝峰へ向かいます。
ガスガスで何も見えない~。
大汝峰の大汝神社。
勤行。
千蛇ヶ池も見えない。
私の勝手なイメージですが、
どちらかというと仏の山のような雰囲気がしました。
立山は極楽浄土のようなイメージでしたが(お天気よかったからね)
白山は月山に近いかなぁ~(ガスガスだったからね)
お天気のいい時にお詣りすると
また違った雰囲気に感じるかもしれませんが…
室堂に戻って朝ごはん。
改めて室堂平の白山神社(中宮)でお詣りして下山。
御幣の後ろには菊理姫命さまの御神像が祀られていました。
拝殿の向かって右手には十一面観音さまがいらっしゃいました。
出羽三山もそうですが、白山も、もれなく…
神仏分離令と廃仏棄釈で
お祀りされている神さま(のお名前)が
変わってしまいました。
私は元々どちらかというと神社が好きで、
神社の御祭神や古事記とかちょっとお勉強したりしていました。
以前は、ココの神さまはなになにの神さまがお祀りされているのね~。
という想いでお詣りしていましたが、
歴史や時代の流れとその時の権力の力で、
変わっているのを肌で感じると、
お詣りする対象ってなんなんだろう…と思います。
那智の大瀧のように大瀧が神さま(大瀧にいる神さま)で、
自然崇拝というのが私テキにはしっくりくる。
泰澄大師が感得した十一面観音さまというのも、
白山の御前峰におわします神さまが、
泰澄大師にわかりやすいように(泰澄大師がお坊さんだから)
十一面観音さまのお姿で現れたのかもしれないな~と思う。
拝む対象が形になっていた方が壮観しやすいから、
泰澄大師を通して後世の私たちのために
残してくださったのかもしれない。
だからその人その人で感じるものは違うし、
それでいいんじゃないかと思う。
なので…
拝む対象は「白山の御前峰におわします神さま」になりますね。
私は山伏なので、勤行の時は「白山妙理大権現」となります。
泰澄大師が感得したお姿が
「十一面観音さま」なのでご真言もお唱えします。
え~っと…下山
下山開始からどっさり雨になりました。
ずぶ濡れです。
白山は人気のお山ですのでとっても混みました。
登りも下りも多いので待ちになります。
10人くらいの団体さんが下りで前にいらっしゃいました。
その後ろについてしまってかなりペースがゆっくりで、
私はとってもイライラしてしまいました。
私たちが後ろにつき、
またその後ろにどんどん増えていった。
師匠は、急ぐことをヨシとしません。
お互い譲り合いの気持ちが大事ということを言います。
ガイドが先頭と後ろにいましたが、
最初は団体の後ろはガイドではないと思っていたようで、
師匠も何も言いませんでした。
ペースがゆっくりなので
雨がきつくなるとどんどん雨に濡れる。
私はサッサと降りたいという気持ちでいっぱいでした。
イライライライライライラーーーーーーーーーー。
私ひとりだったら、
通してくださいって言っちゃう、たぶん。
トランシーバーで先頭のガイドから後ろのガイドに連絡があり、
あれ、後ろの人ガイドやん
んでそのガイド、
「こちらは大丈夫です」っていったの
「大丈夫やないで、後ろ詰まってるで」
「団体なんだから後ろも気にしてやらなあかんで」
やっと言ってくれたーーーーーぁ。
後ろのガイドが先頭のガイドに連絡して通してくれました。
私だってこないだの屋久島のとき4人で、
私が後ろを歩いていたのでガイドではないが
後ろから人がきたらみんなに声かけてた。
熊野修験では1回目2回目はかなりの大人数なので
前からでも後ろからでもハイカーさんがきたら
みんなで声かける。
人数が多い時は特に周りに気を配れないと
よろしくないと思う。
私たちは修行できているけれど、
一般登山者は修行できているわけではなく
行楽できているわけで…
そこに自分たちは修行できているんだから
サッサと通せというのもおかしい。
だけど、イライライライライライラした自分が
とっても嫌で。
白山の神さまから試されていたのかどうなのか。
たぶん、でなおしてこいってことだと思います。
下山後気づいた。
ハチマキのすぐ下に血が出てたの。
なんで血って思ってその時はわからなかったのですが
ブヨに噛まれたーーーーー
眉毛の上とコメカミと耳の後ろと目の上。
だんだん腫れてきて昨日は二重が一重になって、
殴られたかのようなおいわさん
今日はやっと腫れが引いて二重になりました。
まだ左半分がぱんぱんな顔です。
ぱんぱんでシワがなくなったわ(笑)
下山したら土砂降りがウソのような空。
色々試されたような白山。
はい、またでなおします…
次は別山にもお詣りさせてくださいませ。
ありがとうございました。
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