つづきです〜。
この日は大峯山二代行者林実利師のご命日。
那智の大瀧へご入定された日です。
幕末から明治時代中期にかけて活躍された行者で、
庶民だけではなく宮家からも信仰されるようになり、
大峯山二代行者実利師という名号を賜ったそうです。
二代というのは、
神変大菩薩(役行者の尊称)に次ぐ行者と言う意味だそうです。
最後には那智の大瀧の頂から座禅を組んだまま滝壺に入定。
入定して数日後に滝壺より引き上げられ、
座禅姿のままであったとのことです。
こちらのサイトに詳しく書かれています→実利行者の足跡めぐり
去年の3月に春の峰入1回目のあとに
衣体着用の儀を取りはからっていただき
正式に熊野修験の行者となりました。
ピカピカの梵天をつけて最初に伺ったのが
林実利行者のお墓まいりでした。
実利行者が入定の場所として那智の大瀧を選んだということ。
実利行者の残された功績を知れば知るほどに
那智を起点として熊野修験でお行させていただく自分にとって
実利行者は特別な存在となっています。
そしてお墓が那智にある









そしてこの日は実利行者の入定された日









もちろんお墓まいりに行かせていただきました。
毎年春峰入2回目の後は
ぴったり4月21日でなくともお墓まいりになりそうな予感。
お掃除をしてお花とシキミと供物をお供え蝋燭とお線香を立て、
妙本蓮華経如来寿量品第十六
般若心経
舎利礼文
をお唱えしご供養させていただきました。
今回は写真を撮らせていただきました。
4月21日には必ず雨が降るそうです。
この日の那智はやはり雨でした。
強い雨ではなく小雨からの霧雨。
優しい雨でした。
実利行者はどれだけ多くの方をお救いされてきたのでしょうか。
実利行者の爪の垢ほどもない自分ですが、
この地で修行させていただけることをありがたく感じ、
この先も精進してまいりたいと思います。