俺が乙葉に本気で惚れ込んでしまうには、そう時間は掛からなかった。
ルックスも然る事ながら、内面的に奥深く、俺が今までにであったことの
ないタイプの女性だった。
単細胞な俺はまるで酔狂なアイドルオタクが、自分の崇拝するアイドルに
対して持つ感情に似たものを、いつしか彼女に対して懐(いだ)いていた。
婚約者がいる身でながら・・・
_| ̄|○ 俺って不潔な人間だ...
『ねぇ、ヨッ・・ィちゃん!?』
『・・・』
『ねぇ、ヨッペイちゃんてばぁ~!!』
『・・・ エッ?? あぁ、ハイハイ。ナニナニ、何ですか!?』
『どうしたの!? ボーっとしちゃって・・・ さっきから何回も呼んでるのに・・・』
『ゴメン、ゴメン。半分寝てた(←嘘)』
『ふぅ~ん、変なの・・・』
(そうです、俺は変態です...)
夢子の前で乙葉のことを考えて、ボーっとしていることさえあった。
そんな自分の不純な感情に気付いてしまった俺は
ある日の昼休憩の時に彼女が休憩室のいつもの席で
俺を待っているのを知りながら、彼女を避けるように
別の席に座った。
そして機械的に昼食を摂りながら、無理やりに自分の
意識を新聞へと集中させた。彼女はそんな俺に気が付いて
いたのかどうかは知らないが、休憩が半分くらい過ぎた頃
に俺の元へやって来た。
『何で今日はそっちに座ってるの??』
『あッ、あぁ、ゴメン。気が付かなかった・・・』
『えッ、いつもと同じ席だよぉ』
『あ、いや・・・ 何か乙葉ちゃん考え事しているように見えたから・・・ 邪魔しちゃ悪いと思って・・・』
俺はその場を誤魔化すために、原因の一端がさも彼女にある様に言ってみた。
( ´∀`;∩ ホントにズルイ大人だなぁ~、俺ってww
彼女はちょっと怪訝そうな表情をしたが、直ぐに
『この埋め合わせはしてもらいますよww』
と言って笑っていた。
(((( ;゜Д゜)))) 笑顔が怖ぇEEEEEE~
『ちょ、ちょっと待て!! 埋め合わせとは何ぞや!?』
と思ったが、ここは大人しく従っておくのが賢人の教えってモンですよ、ねぇ・・・
