どれくらいの時間が経ったろう・・・
東の空が少し白み始めた![]()
少し惜しい気もしたがキリがないので
『帰ろっか』
と俺から口にした。
彼女はどちらともつかない声色で、小さく
『うん』
と頷いた。
帰りの車中、彼女は疲れ果てたのか
いつの間にか小さな寝息
をたてて深い眠りに落ちた。
俺は着ていたスウェットを寝ている彼女を
起こさないよう注意しながらそっとかけて
オーディオから流れてくる
UTADAの『Time will tell』
を口ずさみながらハンドルを握った。
付き合っていた時は彼女が毎日俺の家に遊びに来るので
帰りは義務のように彼女を家に送り届けた。
その頃は当たり前だった事が、別れて半年経った今
助手席に彼女が寝ていることが
何だか不思議な感覚だった。
そんな不思議な感覚に襲われてふと気が付くと
彼女の寝顔を微笑ましく見ている自分に気が付いた。
そして当時のことが突然フラッシュバック
して様々な思い出が蘇った。
それは心地よく懐かしい、まるで深い海の底にいる感覚だった。
まるで... あの頃のように・・・
