俺の地元の駅はこじんまりした侘しいところ。
明かりもまばらで、終電前とは言え人通りが少ない。
そんな静かな駅の改札で彼女は待ってた。
モダンな社会人スーツにユルパーマ
見事なまでに洗練された大人の女
になっていた。
彼女は照れ隠しのように俺の真新しい車
を見て、
『あれっ、車変えたの』
と第一声。
リアルな話彼女との結婚資金にためておいた金で買ったわけで...ww
( ´∀`;∩
でもそんなことも二人で笑い飛ばした。
なぜか互いに再会するまでの緊張感は今はなく
つい昨日も会ってたんじゃねぇの!?というくらい自然体な二人だった。
二人でいることが不思議なくらい自然な二人だった。
再会してから二人はベイブリッジの見える赤レンガ倉庫
へと向かった。
俺のお決まりのドライブコースだ。
彼女と別れてからと言うもの、俺はことある毎に
このお気に入りの場所へと一人、車を走らせた。
浸りたい、そんな時は決まってここだった。
赤レンガに到着して、そこで二人は会話を交わすわけでもなく
ただ海
を見つめていた。さっきまでの道中のはしゃぎようが
嘘のように静まり返ってしまった。そうすべき雰囲気だった。
ときおり波止場に打ち付つけては砕ける波だけが、唯一の音だった。
互いに何かを言いかけては言葉を飲み込んだ。
そこにある現実は口に出したら壊れてしまいそうなもろいものに感じられた。
ただ波の音と闇の静寂が二人を、そこに流れる時間をやさしく包んでいた。
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