門前仲町の「酔月」は、
江戸三大祭りで知られる富岡八幡宮の近く。
粋でいなせな店長の武田さんは、
地元出身で、子供の頃は神輿を担いでいたとか。
壁には新潟のカップ酒がズラリと並んでいます。
「すべて1個500円です。50種類あったのですが、
糸魚川の火災で加賀の井が焼けてしまったため、
現在は49種類ですけど」
と武田さん。
カウンターの上には、
飲兵衛御用達の酒の肴が短冊に書いてあります。
う〜ん、どれも美味しそう・・・。
一品目は、銀鱈の刺身。
通常煮たり焼いたりする銀鱈を、あえて刺身にしました。
これをワサビではなく、柚子胡椒でいただきます。
脂が乗った白身はクセがなく、
柚子胡椒が味を引き締めます。
旨い!
迎え撃つのは雪紅梅のカップ酒。
味がありつつスッキリしているので、
銀鱈の脂を洗い流してくれます。
次はクリームチーズの粕漬け。
やや甘めでコッテリしてます。
合わせるのは真野鶴のカップ酒。佐渡の辛口本醸造です。
これがすごくスッキリで、まるで水のよう。
濃厚で甘めのクリームチーズには、
こんな辛口の酒が合いますね〜。
スイスイいっちゃいます!
最後はお腹にたまりそうな、
牛すじとマッシュポテトのグラタン風を。
牛すじはコンビーフ状になるまで煮込まれていて、
デミグラスソースに旨味が溶け込んでいます。
グラタンといっても重たくなく、
酒のあてとして秀逸な出来映えに感動!
お酒は、カップ酒以外のお酒も充実していて、
新潟以外のお酒や吟醸酒もあるということなので、
千の福をチョイス。純米吟醸です。
広島の酒なので、新潟の酒とまたひと味違い、
お米の旨味とやさしい甘さがありますね。
これがデミグラスソースやチーズにぴったりなんです!
聞けばカウンターの中の板前さんは、
これまで和食や洋食を作ってきた本格派。
どうりで料理が旨いはずです。
カウンター限定で
ホタルイカや鮭とば、タタミイワシなどを炭火で焼く
「七輪炙りセット」もありますから、
おひとり様でもじゅうぶん楽しめますよ。