キリンディスティラリーの富士御殿場蒸溜所は、
富士山の裾野の原生林を切り開いて造られた
森の中の蒸溜所です。
このたび見学コースがリニューアルされたので、
プレスツアーに参加しました。
初めに貯蔵庫へ。
20メートルの高さに積み上げられた樽は圧巻。
一つの貯蔵庫に35000樽が眠っています。
空調はせず、自然の四季の中で熟成させるそうです。
見学コースは、
ここでつくられるウイスキーの
特徴的な香りが体感できる香りのブース、
CG映像で見るグレーンの連続蒸留器、
貯蔵庫の静謐な雰囲気が味わえる通路など、
なかなか楽しめるつくりになっていました。
テイスティングルームでは、
富士山麓、シングルモルト17年、
シングルグレーン25年を飲み比べ。
中でもシングルグレーンの旨さには驚きました!
蜂蜜を思わせる甘い香りに、なめらかな味わい。
富士山麓のクリーン&エステルな味の決め手は
こうしたリッチグレーンに由来するものだそうです。
特別に見せてもらったグレーン蒸留器は、
連続蒸留のマルチカラムを中心に、
ミディアムタイプは単式蒸留のケトルを使い、
ヘビータイプは連続蒸留のダブラーを使うなど、
様々なグレーンを作り分けているということでした。
ちなみに3種類のグレーン蒸留器を持つ蒸溜所は、
世界でもここだけだとのことです。
晴れた日には雄大な富士山が臨める蒸溜所へ、
ぜひウイスキーを体感しに行ってください。