あれから40年か・・

 

1986年3月10日ラスベガスシーザースパレス屋外特設リング

 

WBA&WBC&IBF世界ミドル級タイトルマッチ

王者“マーベラス”マービン・ハグラー🇺🇸vs挑戦者ジョン“ザ・ビースト”ムガビ🇺🇬

ハグラー対ムガビ、ハーンズ対シュラー ボクシングポスター

この試合における主役は寧ろチャレンジャーのムガビ

 

初めて映像でムガビを見たのは、当時人知れず都内で定期的に開催されていたビデオ鑑賞会だ

 

20人ほど集まる個室に明らかに濃い〜ボクシングマニアが集い、海外から集めた試合を見る会

 

そこで噂の全KOを続けるウガンダの野獣の全貌を知る事になる

 

フランク“アニマル”フレッチャー戦

ジェームス“ハードロック”グリーン戦

アール・ハーグローブ戦

 

ハーグローブ戦のフィニッシュパンチは壮絶、頭が吹き飛びそうな程強烈な左フックの後に追撃の右の打ち下ろし

倒れたハーグローブを覗き込んでジャンプするムガビはまさに野獣

 

フロリダの観客はトーマス・ハーンズ戦を要求するように“we want Hearns!”の大合唱

 

個人的にもハーンズとの試合を見たかったが、マッチメイクされたのはハグラー戦

 

テレビ東京で当日放送される時間を待ち侘びていた感覚を今でも覚えている

 

そのハーンズは同じ興行でジェームス“ブラックゴールド”シュラー🇺🇸と対戦することに

ジョン・ムガビ ボクシング姿

ハーンズはシュラーを1ラウンド必殺の右ストレート一撃でノックアウト勝ち

 

ここで運命の綾と言うか、シュラーは1週間後バイク事故でこの世を去る悲劇・・

 

そしてメインイベント

 

ハグラーは1ラウンド右構えでスタートしムガビの様子を伺う

 

2ラウンドからはサウスポーに戻し強打のムガビと真っ向から立ち向かう

 

ムガビも怯む事なく食い下がるが、テクニックではやはりハグラーが上回る

 

11ラウンド、右の連打から最後にとどめの右でムガビは力尽きダウンし立ち上がれず

ハグラー対ムガビ戦 ラスベガス 1986年

両手を上げ勝利を喜ぶハグラーのスキンヘッドから湯気が立ち上る姿も印象深い

マービン・ハグラーvsジョン・ムガビ ボクシング試合

 

ムガビのその後はハグラーに牙を抜かれたように輝きを失ってしまった

この日ハグラーでなくハーンズと対戦していたら別の運命が待っていたかも知れない

そしてジェームス・シュラーにも同じことが言える

と40年経った今もふと思ったが、運命とはかくも生まれた時から変えられない決められた事

我の人生の結末もすでに決まっておるのだ

LIFETIME BOXING FIGHTS 31 ABEMA配信で観戦

日本フェザー級王座決定戦 岡本恭佑vs嶋田淳也

志成ジムの大看板井岡一翔がまさかのLeminoに鞍替えして5月2日東京ドームで井上拓真(大橋)に挑戦する事になったが、

自主興行はABEMAでの配信

 

今や亀田グループとの関係もあやふやなABEMAだが、変わらず無料で配信してくれることに感謝しなければいけない(今後もよろしくお願いします)

 

さて昨日後楽園ホールの観客が多くなってると書いたが、志成興行では毎度おなじみ本日も寂しい客入り・・

ABEMA配信で観戦するボクシングの解説者たち

メインはマニア必見の好カードであったで残念ではある(当の本人は自宅観戦なんだけど・・)

 

そのメインイベント

 

日本フェザー級王座決定戦10R

1位岡本恭佑(HKスポーツ)vs嶋田淳也(志成)

 

岡本は去年井上尚弥に挑戦したマイケル・ダスマリナス🇵🇭を5ラウンドTKOで名を挙げた

嶋田は帝拳ジムから志成ジムに移籍し、ここまで引き分けはあるが負けなし

 

試合は初回から岡本のリーチを生かしたアウトボクシングが機能

 

嶋田の動きに順応して、左ジャブで距離把握、接近したらクイックネスに体を入れ替えペースを譲らない

 

途中採点でも岡本が3者ともリード(1人はフルマーク)

 

採点を聞いた岡本は更にアウトボクシングが冴える

 

嶋田も突破口を見出そうとするが、リーチの差と岡本の巧さにポイントを奪えない展開

 

結局最後まで嶋田は岡本を捉えられず判定へ

 

結果は

98-92岡本

98-92岡本

99-91岡本

3-0ユナニマスデジションで岡本恭佑が日本フェザー級タイトル奪取

 

岡本恭佑、日本フェザー級王座奪取

日本フェザー級タイトル戦 岡本vs嶋田 判定結果

自己採点↑

 

 

岡本の見事なアウトボクシングであった

ダスマリナスをKOしたので、イメージ的にもっと攻め込む戦いをすると思ったが、敵地でここまで戦略を遂行するのはあっぱれと言うしかない

福岡県HKスポーツボクシングジムの桑原秀彦会長はパリオリンピック出場の原田周大選手も育てている

地方ジムであれ、良き指導者に巡り会えば強い選手が育つ

そういった選手が現代でも世界を目指せるのは夢があるし応援したい

現実にユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が世界チャンピオンになってるからね

DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.41

ボクシングイベント「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のポスター

ここ最近のダイナミックグローブは選手がチケットを多く捌いてるんであろうが、常に満員な印象

 

ダイナミックに限らず、他の興行もメインの写真を見ると入ってる感じがする

 

もしかして地味に人気が安定してきた?(当の本人は自宅観戦)

 

視聴は第4試合から

スーパーバンタム級8回戦

山﨑 裕生(大橋)vs内構拳斗(横浜光)

 

序盤から内構のボディからの攻めが有効、山﨑も打ち返すが徐々にダメージが蓄積される

内構の連打でもうひとまとめでストップされる場面を何とか打ち返すことで回避する山﨑

試合は5ラウンド早々、山﨑のダメージは明白でレフリーが試合を止める

 

5ラウンドTKO勝ちで内構拳斗の勝利

 

内構はしっかりと地力が備わってきた感じ。次戦も注目したい

 

山﨑はデビューからタイ人相手にKOを続けていたが、武藤涼太(松田)とのユースタイトル戦に敗れてから再起戦も負傷ドロー、そして今回の敗戦と日本人選手には苦闘が続く。エリート軍団の大橋でも出世争いは厳しい

 

第5試合

WBOアジアパシフィックスーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦

王者齋藤麗王(帝拳)vs大畑俊平(駿河男児)

 

試合内容と関係ないが、お互い黒のトランクス、スポンサーのワッペンもほぼ同じで画面越しからでも見分けがつきづらかった

現地席後方だと余計に分からなかったのでは?タイトルマッチでお客に見せる以上、事前に打ち合わせて欲しいものだが

 

試合はお互い接近戦で打ち合うが、大畑がより効果的なパンチを抉り込む

中盤以降も明白にダメージを蓄積していくのは齋藤

7ラウンド右のアッパーで齋藤が目をしかめる表情、そこから追撃の右から連打で斎藤は戦意喪失

ここでレフリーが齋藤を救う

 

7ラウンドTKOで大畑俊平がWBOアジアパシフィック王座獲得

 

齋藤有利と予想したが、大畑の折れない闘志はあっぱれ

 

メインイベント

OPBFスーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦

王者波田大和(帝拳)vs挑戦者キム・テソン🇰🇷

 

波田は慎重にキムの動きを探る展開

キムは波田を倒せる何かを持ってる感じはなかったが、4ラウンドあたりから力量差が明白に

5ラウンド右フックでダウンを奪い、再開後再び強烈な右フックで失神KO

ボクシング:内構拳斗が山﨑裕生をKO

5ラウンドTKOで波田大和の防衛成功

 

試練を乗り越えてリングに戻ってきた波田大和に敬意

次はこの日王者になった大畑俊平か日本王者の奈良井翼(RK蒲田)との対戦を期待したい

 

 

 

 

 

 

 

 

2026年5月2日東京ドーム

井上尚弥vs中谷潤人

井上尚弥vs中谷潤人 ボクシング戦ポスター

お互い無敗

井上は4階級制覇

中谷は3階級制覇

間違いなく日本ボクシング史上最大の興行でしょう

 

正直なところ去年12月のサウジ興行で中谷が大苦戦してしまった事で

圧倒的井上有利な空気感と、どちらも負けて欲しくないもやもやした心情

 

見る上で現時点では感情移入する事が難しい

 

大橋会長が囲みインタビューで試合が本当に決まってしまって「寂しいような」と発言したが、これが1番腑に落ちるんですな

 

しかし賽は投げられた

 

いらん雑念を取り払いやがて伝説になる日を心して待ちたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

WBO&IBF世界スーパーフェザー級王座統一戦12回戦@🇺🇸アリゾナ

WBO王者エマヌエル・ナバレッテ🇲🇽vsIBF王者エドゥアルド・ヌニェス🇲🇽

ナバレテvsヌニェス 王座統一戦 タルトゥー・オブ・ザ・テープ

3階級制覇のナバレッテと去年5月横浜で力石政法(大橋)とIBF王座決定戦で勝利したヌニェスとの王座決定戦

 

お互いのスタイルからバチバチの展開が予想されたが

 

さて試合

ナバレッテvsヌニェス 王座統一戦のリングアナウンサー

がっちりした筋肉を誇るヌニェスだが、体のフレームはナバレッテが勝る

 

1〜2ラウンド前に出るヌニェスだが、ナバレッテは巧く攻撃を捌きポイントを奪う

 

コンディションもここ最近で1番いいような感じ

 

3ラウンド以降もナバレッテはヌニェスの撃ち合いに応じるも、冷静に対処しポイントを譲らない

ナバレッテvsヌニェス 王座統一戦11R TKO

ヌニェスは右目のカットもあり、苦しい状況に

 

終盤は右目の腫れも深刻でドクターチェックが入れられる

エマヌエル・ナバレッテ、右目カットでドクターチェック

11ラウンド再びドクターチェックで目の腫れとワンサイドな展開にドクターは続行を許さずここで試合終了

ナバレッテ 王座統一戦 勝利の瞬間

エナヌエル・ナバレッテが11ラウンドTKO勝ちで WBO&IBF世界スーパーフェザー級王座統一

ナバレッテvsヌニェス 王座統一戦スコアカード

自己採点↑

 

 

この2人ならかつてのバレラvsモラレス1戦目のような壮絶な打ち合いになるのではと予想した。実際そのような激しい場面はあったが、その展開でナバレッテの試合運びの巧さと攻撃の引き出しの多さが上回っていた

そして防御でもヌニェスに攻撃をさせた上、ボディワークでかわす余裕もあった

ナバレッテの世界戦での経験値の差が出た感じですね

 

しかし日本人選手目線で見ると、世界スーパーフェザー級も高い山だと改めて痛感させられるナバレッテのパフォーマンス

勿論その山を越える試合を期待しているが