教員免許状を取得して、そろそろ十年が経とうとしています。
そうです。免許更新です。
育休中に受けておけばよかったものの、なぜか育休中には受けられないと思い込み…
育休中に可能な講習期間の延長手続きも、産後の低下した脳にはうまく処理できず…
残念ながら、今年の夏休みの一部を講習に捧げています。
免許更新講習は様々な形態がありますが、私が今回選んだのは5日間缶詰コース。
朝からみっちり座学をして、最後に試験(選択問題と論述)があります。
ちなみに、夏休み中に受ける免許更新講習は職専免(職務に専念する義務の免除)となるので、年休(有休)を使わなくて行けるというメリットがあります。
さて、第一回目の講習で一番印象に残ったのは、「ほめるのではなく、認めましょう」という言葉。
「ほめて育てる」ことが良いとされる昨今、この言葉は目から鱗でした。
講師の先生が言うには…
「ほめるのは難しい。相手のニーズに合っていなければ、ほめられても嬉しくない」
どういうことでしょうか?
例えば、美容院で髪を切ったとしましょう。
自分では失敗されたと感じ、全く納得していない髪型なのに、「髪切ったんだね!可愛いね」と褒められたらどうでしょうか?
おそらく、「え?何言ってるの?」と不信感を抱くのではないでしょうか?
また、自分では当たり前のこと、大したことをしたつもりはないのに、やたら「すごい!」と褒められたら、どんな気分になるでしょうか?
ましてや、それが嫌いな相手からの賞賛だったとしたら、嬉しいと感じるよりもうっとしいだとか、不快に感じるのではないでしょうか。
「ほめる」というのは「よいと評価を下すこと」です。
そして、「すごいね」や「いいね」などのほめ言葉は、オールマイティにほぼいつでもどこでも使えますが、その分信憑性が薄れる場面も少なくないのです。
それに対し、「認める」というのは「事実を事実として気づく」ことです。さらに、「認める」ためにはきちんと見ていなければいけません。
私たちは実は「ほめられる」ことが嬉しいのではなく、「自分をきちんと見ていてくれている」という実感が嬉しいのです。
だからきっと、TwitterやInstagramなどのSNSが流行り、こうしたブログも廃れないのだと思います。
(かく言う私も、誰かに自分の思いや考えを認めてほしくて、このブログを始めました。)
しかし、教育現場で「認める」こともなかなかに難しいことです。
例えば、テストで90点を取った生徒がいたとします。
どうやって認めればいいでしょうか?
「90点取ったね」とだけ言うのは、確かに事実を事実として認めていますが、これでは芸がありません。
ちなみに、「90点取ってすごいね」とほめるのはどうでしょうか?
もし、その子の目標が100点だったとしたら、ほめられてもあまり嬉しくないでしょう。
では、どうすれば良いのか。
ベストではないかもしれませんが、ベターなのは、「頑張ったね。ここがよくできていて、ここはスペルミスがあって惜しかったね。もう少し見直しをじっくりするともっとよくできたと思うよ」と、具体的にいいところと改善点を認めて話すことではないでしょうか。
そうすれば、生徒は「先生は自分の頑張りも弱点もちゃんと見ててくれている」と安心します。
もう一つポイントは、「自分としてはどう思う?」とその子の気持ちを聞くことです。
「もうちょっとできたと思ってた。悔しい」
もし、その子がそう言ったら、
「そうだね。◯◯さんなら、ここに注意すればもう少しできてたね」
とその子の気持ちと力を認めてあげるのがいいでしょう。生徒は自分の気持ちも受け止めてもらえたという満足感が得られるはずです。
「ほめる」よりも「認める」
育児にも活かせることです。
すぐには使いこなせませんが、「認め上手」な教師&母親になりたいと思います。