多摩川を遡上プロジェクト | 東京のはしっこから

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東京の西の方に住んでいます。

夫タケロー、妻lee、娘a.zの三人暮らし。
スローライフを目指して、のんびり気ままな日常を
綴っているブログです。

こんにちは、タケローです。

 

年末年始が13連休ということを休み直前で知った僕。

 

今年は海外にも行けないし、何をしようかと悩んでいたのですが、暇なときにこそ3密を避けながらできることと考え、多摩川全域を河口から遡上することにチャレンジ。

 

思いの外、多くの方々が実行している多摩川制覇。ネットで適当に調べて、まずは河口に行ってみました。

 

 

しかし詰めの甘い僕は、旧稲取神社の大鳥居が河口かと勘違い。一つ手前の駅、天空橋で降りてしまいました・・・

「たまリバー50kmコース」のスタート地点がここ旧稲取神社の大鳥居だそうです。


が、僕は多摩川の0㎞地点にこだわりたかったので、隣の駅の羽田第3ターミナル付近の河口ポイントまでテクテク3km程歩きます。

 

 

旧稲取神社の大鳥居付近とは違い、誰もいない。何も標識のない寂しい場所ですが、

ここが公式に認められている「多摩川0km地点」です!

 

 

ここに来ただけで、もはや一つ目的を達成した気分です。

 

実はこのプロジェクトの実行に当たり、長距離を歩く練習を始めた僕。

この数日前にまず17km程歩き、手ごたえを感じたものの足に違和感が・・・

 

ということで、長距離歩きの為には、まずは道具を揃えねば!と、理由をつけて、高級靴下とそこそこのお値段の靴を買いそろえたのです。

 

しかしプロジェクト直前に調子に乗って28km以上歩き、つまり2日間合計で45kmを歩いてしまい、その時点でもはや体がボロボロに・・・

 


1日20〜30kmづつで制覇予定だった多摩川ウォーキングを急遽15km/日程度の小刻み作戦に切り替えました。

 

初日。足に爆弾をかかえる不安を抱きながら、東横線多摩川駅までの13.6kmを踏破!

(元々は最低でも登戸まで約20km歩く予定でした…)

 

 

プロジェクト決行前からの足の痛みが相変わらず引かない状態で2日目を迎えます。

 

初日に帰宅した時点で、2日目は無理かなと思っていましたが、leeちゃんの熱い(?)声援により、イヤイヤ家を出て初日ゴールした場所からスタート。

 

いやぁ多摩川沿いを歩くんだから川を眺めながら歩けるかなと思っていたら大違い。

 

都会の多摩川は河川敷がしっかり整備されていて、遊歩道からは多摩川なんて全然見えません。

 

もはや、ただ歩くのみ。ただひたすら歩くのみ。

あぁ、leeちゃんが隣にいて、くだらない話でもしながら歩いたらどんなに幸せだろう・・・

 

この日は南武線の矢野口付近まで16km程度歩きました。

 

 

3日目。

 

年末はのんびり過ごせばいいものを、朝9時過ぎに家を出てクタクタになって帰宅し、銭湯で体を癒して、また翌日に出勤状態の僕・・・

 

夜はしっかりストレッチをして体のケアをして翌日に備える。もはやアスリート並みの日々を過ごしていました。

 

でも、体をしっかりケアするとしないとでは翌日に影響が出るので大切だということが身に沁みました。

 

特に、もはやおじさんになった僕は若い頃の

体のイメージが残っているので、つい無茶をしてしまいがち。

運動後のケアをしっかりすることは自分の体を見つめ直すいい機会になりました。

 

この日は多摩モノレールの柴崎体育館付近まで13km歩きました。

 

 

4日目。

 

毎日、お昼をはさんだウォーキングで、しかも多摩川沿いはお店があまりない経路。

 

leeちゃんは毎日僕の為にこんなにお弁当を準備してくれ、それを食べるのが唯一の楽しみ!

 

これを川辺の土手で4日間、一人で食べている間、

背中を通り過ぎる楽しそうなカップル、家族や子供たちの声を聞くと切なくなりそうでしたが、恐らくみんな「美味しそうなお弁当をおじさんは食べていて羨ましいなぁ」と思っていたでしょうウインク

 

この日はこのプロジェクトの一つの節目である、羽村取水堰まで14km歩きました。

 

 

 

さて、体がボロボロな状態で、トータル50km以上歩いたということもあり、翌日は少し体を休めることにしました。

このプロジェクト開始前に練習で2日間で40km以上歩き足を痛めたのは痛かったですねぇ。

当初2日で踏破する予定だったのが4日かけて50km歩くことになりました。

 

1日あけて5日目。

改めて羽村堰から出発。(ここが玉川上水の起点となります)

玉川上水の水路を造るのに奔走した玉川兄弟の銅像を前に、今日からは歩くのを諦め、文明の利器を使わせて頂き、自転車に切り替えました。

(あぁ、玉川兄弟の像が僕に「お前、それでいいのか!と叱って言るようにも見えます」)

 

 

ここから自転車に切り替えた理由の一つとしては、遊歩道が羽村を境に無くなってしまうのです。

 

つまらない道路を歩くくらいなら、自転車で走った方が気持ちが良いからという結論に至りました。

 


自転車に切り替えたとは言え、多摩川上流のどこまで行けるかよくわからない状況で自転車の旅がスタート。

 

とりあえずは奥多摩駅をゴールとして走り始めます。

(羽村堰まで自宅から自転車で行く距離もありますからね)

 

 

しかし!自転車に切り替えた途端、

毎日、会社まで往復20km近く走っている

日々の鍛錬が功を奏したのか、難なく奥多摩湖まで走破してしまいました。

地図上ではここが多摩川の始まりです。

羽田空港からここまで約90kmほど。

 

出発した羽村堰から奥多摩湖までは35kmほど。

この日は自転車で往復計80〜90kmは走ったと思います。

 

自転車ならいけるものの長距離を歩くのは意外と難しいということを実感しました。

江戸の人は40km/日歩いていたそうです。

(本当かどうかは不明ですが)

 

現代のように道具が揃っていない当時、身一つで違う景色を見られるなんて素晴らしいことですね。

 

今回、人間がある程度無理なく歩けるのは

10kmくらいかなと思いました。

 

震災時の帰宅困難者は10km以上からというのも頷けます。

これを機に自分の脚でしっかり歩いて行くことができるような体づくりが大切だなと思いました。

 

 

ただ、本来であれば多摩川の最初の一滴は

笠取山の干水という場所にあるらしいので、

そこは登山ができる4月頃に奥多摩駅から

雲取山を経由して4泊程度でテントを背負いながら縦走してみたいと思います。