愛車のジャグァ(Proton WIRA)を知人から買って、1ヶ月。今週はトラブル続き。
まず週明けにはエンジンがかからなくなった。2,3日前からセルを回すとゴロロンと嫌な音がしていた。ぼちぼち修理に持っていかないかんなーと思っていたら、エンジンがかからなくなった。
どうにかこうにか修理やに持っていったら、「missing one bolt」と車屋のおっさんに言われてしまった。
おっかしいなー。どこでボルトをなくしたんだろう。前の日の朝、会社に行くときは確かかばんに入れていて、家に帰ってから机の上に置いた気がするなー。それから見た記憶がないから・・・
って、おいっ!財布やケイタイやないんやから、そんな簡単にボルトをミッシングするわけあらへんやろ!!ぼろいぞ、ボロトン。じゃなくて、プロトン。じゃなくてジャグァ。
ボルトを新たに付け直して、やっとこさ直ったと思った翌日。事件は起こった。
セルが直ってルンルン気分でジャグァを運転していると、前の車が左方の脇道に入ろうとした。しかしその日は特別なイベントあるらしく、警備員がその車を止めてしまった。後ろについていた俺は、かわして進むことができなかったので、待っていた。すると、止められた車が下がってくる。さらに下がってくる。どんどん下がってくる。
「うーん、これはいかん。俺の存在を認知してもらわなければ」
ということで、クラクションを押す。
「プップップップ~」
よかった。今日は鳴った(鳴るときと鳴らないとき、半々)。
しか~し、まだまだ下がってくるではないか!!
「いや~ん、認知してよー!!」
「バキッ!」
あ~あ、掘らせられちゃった。
「バキバキバキバキッ・・・」
「まだ下がるんかいっ!」
と、つっこみが入ったところで車が止まった。
こちらは完全に停止している。車間距離もとっていた。後ろを見ずに下がってきたのは、あちら。非は完全にあちらにある。ということで、強気で車から降りて行くと、開口一番あちらのにーちゃん、
「何で進んでくるんやっ!」
「はにゅっ?」
さすがの大仏様の私めもかっちぃ~んときました。
「われぇっ、何さらしてケツかんどんねんっ!!こっちは一寸たりとも動いてへんだやろうがぁ、ぼけぇっ!!!」
なーんて、まくし立てると、やっとあちらのにーちゃんも反省の態度に。
「はぁ、よかった。」
と、一安心していると今度は車の中からにーちゃんの奥さんが出てきた。
「ちょっとあんた、どこの馬の骨か知らないけれど、よくも私たちの車にカマ掘ってくれたわね」
「はにゅにゅっ??」
旦那が旦那なら、妻も妻か!治まりかけた俺の大魔神が再び怒りモードになる。また同じセリフ。
朝っぱらか膨大なエネルギーを使ったが、ようやく相手に非を認めさせることができた。そして翌日修理工場へ。
相手の車はにーちゃんの父親の車らしく、保険は使わないとのこと。いや、本当は使えないのか入っていないのかもしれない。
なので、にーちゃんが自腹を切って修理費を出すことになった。当然安くあげたいにーちゃんは、ちょっと離れた修理工場を指定してきた。
行き着いた先は、ここに修理工場があるのか?と不安になるような、空き地の一角。確かに車はいくつか止まっているが、あとは工場というよりは、掘っ立て小屋があるだけ。しかし、にーちゃんは気にすることなく掘っ立て小屋に入っていく。どうやら本当に工場のようだ。
しかし、あいにくその時間はお目当ての修理工がいなかった。1時間後に帰ってくるらしい。事前に確認しておけよ!とまたまた文句を言いそうになったが、ここはマレーシア。そんなことはよくある。
1時間も時間を無為に過ごせるほどの魅力は掘っ立て小屋にはない。かといって、にーちゃんと近所でお茶する気にもなれなかったので、1時間後に掘っ立て小屋に集合することでその場を後にした。しかし、これが間違いだった。
適当にブラブラし、俺は掘っ立て小屋に戻った。待ち合わせ時間5分前。当然にーちゃんはj来ていない。時間より早く来ているとは期待していなかったので、しばらく待つことにした。
約束の時間になったがまだ来ない。10分過ぎ、20分過ぎ・・・しかし、来ない。
約束の時間に来ないことは、マレー人にとって当たり前だが、こんな時は別だろうと思っていた。しかしそれは甘かった。30分経っても来ないので、いい加減電話をかけることにした。
「今、どこ?」
「今、向かっているところ。15分で着く」
15分ということは、30分は来ないという意味。予想通りそれから30分経っても来ない。40分後また電話した。ちょっとイラッとした声色で。
「どこ?」
「近く。もう着く」
結局、きゃつが来たのは、それから10分後。俺が約束の時間に掘っ立て小屋に来てから1時間以上経ったことになる。俺はぶつけられたほうなのに。
さすがにこれは文句を言おうと、腹に決めていた。きゃつが遅れてしまったことを詫びながら車から降りてきたとしても。
けれども、車から降りてきたきゃつは、まったく何事もなかったかのような態度。どうやら、マレーではとことんまで時間に関する認識が鈍いようだ。そんなことをこんなところで改めて認識させられた。
しかし、それで自分の怒りが治まるわけではなかったので、多少誇張して怒りの態度を示した。そこでやっとにーちゃんはこちらの不満がわかったらしく、謝ってきた。
「あーあ、また時間に細かい日本人像をマレーの人に植え付けてしまった」
怒りが治まった後は、そんなことも思ったが、それはもう仕方がない。それは事実なんだから。
その後はスムーズに話が進み、結局その日には修理が済んで、支払いもにーちゃんが全て負担した。
ボンネットの閉まりは悪くなったけれど、マレー人の気質を改めて知らされる出来事だった。