検査入院に入って1週間後の土曜、だんなのお母さんが神奈川から電車でお見舞いにきてくれました。


息子を連れて病院に着いたときにはもうお母さんは着いていて、病室でだんなとおしゃべりしていました。
その後、下のカフェでお母さんと2人でコーヒーを飲んでいたときに、

けんちゃん脳腫瘍の疑いだってねぇ、手術して悪いものをとって早く良くなってくれればねぇ、、

と、お母さん。え?え?
脳腫瘍?

その時初めて聞いた。だんなが脳腫瘍の疑いだったなんて。

聞いた瞬間頭が真っ白になって、お母さんにそのことを、確認することさえできなかった。

お母さんを見送って病室に戻ってすぐに確認した。
脳腫瘍の疑いって。
検査入院の詳細が書かれた紙に書いてあった。
今日お母さんに入院の同意書のサイン欄にサインをしてもらったそうだった。

たぶん私に心配かけたくなくて、サインさせなかったんだ。脳腫瘍の疑いって教えなかったんだ。って気づいた。

聞くと、入院した時はなにも知らされてなかった。この用紙をみて知った、とのこと。

入院したあの日、ひとりでこの事実に向き合ったんだ、どんな気持ちで夜を過ごしてたんだろう、って思うとやるせない気持ちだった。

あの日は私の誕生日だ、こんな大変な事実を知っただんなをひとりにしてしまった日。検査入院した日、一生忘れられない誕生日になると思った。