ゴニルのセンイル企画
と言うわけで
『パパは超新星』ジヒョク編からの
番外編
として
『けんちゃんのおたんじょうび』
と言うタイトルで書いてみようと思いました♪
けんちゃん目線で♪
絵本みたいなタイトルですが…あくまでも小説なので(^_^;)
でも、遊び心も入れました(笑)
ちなみに
『パパは超新星』ジヒョク編
って初めて聞いた!っていう方は以前このブログ内で書いてますので、そちらから読んで下さる方が、わかりやすいかも?です(^-^)
では はじまり、はじまり~(^-^)/
「はい、けんちゃん♪これとこれと…」
おしゃれなパパが、ぼくに おでかけ用の服を選んでくれた。
今日は、ぼくの誕生日。
だからデパートに行って欲しいものを買ってくれるんだって♪
でも…
そのための準備が大変(笑)
シャツのボタンを1番上まで止めて蝶ネクタイをしてサスペンダーに半ズボン。
靴下をはいて…
「んで帽子をかぶって~」
ぼくは鏡の前でポーズを決める。
「けんちゃん、それはパパの帽子だから~」
パパに取り上げられそうになる。
「でも、これがいいよ!」
ぼくは言うけど
「サイズ合わないのに?
じゃ、プレゼントは帽子にしようか」
ってパパが提案してくれたけど
「そうじゃなくて、これ~」
ぼくはパパの帽子を強引に、かぶった。
別にパパとおでかけ出来るなら、どこでも良かった。
毎朝、ぼくが保育園に出かける前はパパも仕事だし焦ってるからケンカみたいな感じになる。
だから今日みたいな休みの日は仲良く、さっさと出かけたかったのに。
って、ぼくがパパの帽子かぶるって言ったからか?(汗)
でも、この帽子カッコいいんだもん♪
結局パパが1日貸してくれることになった。
デパートに到着~!
「けんちゃん、プレゼントは何が欲しい?何でも良いよ~!」
改めてパパに聞かれて…
今朝、おでかけの準備するときに流れていたTV CMを思い出した。
『年末ジャンボ宝くじ~♪』
はっ!ひらめいた!
「ぼく宝くじが欲しい!」
素直に答えたのに
「けんちゃん、宝くじなんて…子供の欲しがるものじゃないよぉ」
パパが力なく答える。
「宝くじを誕生日プレゼントにしてよ。ね~、ね~?」
ぼくは言うけど
不満そうなパパ。
「じゃ、いいもん」
ぼくは反対方向へ走り出した。
すぐ横断歩道があって幸い信号は青。
すんなり渡れた。
追いかけてきたパパは赤信号で止まっている。
今はパパに捕まりたくない。
そう思って、すぐそばの本屋さんへ入った。
都会の本屋さんは大きい。それに人も、いっぱいだ。
ここで、しばらく時間を過ごそうと思ってたけど心細くなってきた。
そんな時
「けんちゃん!?」
聞き慣れた声の人はソンジェお兄ちゃんだった。
「どうして、ここにいるの?」
ぼくが聞くと
「それは、オレのセリフだよ!けんちゃんこそ1人で来たの?」
偶然とは言えソンジェお兄ちゃんに会った安心感から、ぼくは大泣きしてしまった。
涙と鼻水で、ぼくの顔は、ぐちゃぐちゃだった。
そんなぼくの顔を見てソンジェお兄ちゃんは、がははと笑いながら
「さっき、テッシュ配りしてる時、もらっておいて良かった~」
と言いながら、そのテッシュで、ふいてくれた。
「ひとまず、カフェに行こうか?そこで、お話しよう、ね?」
ソンジェお兄ちゃんは、ぼくの頭を優しくなでてくれて本屋さんを出た。
つづく
Android携帯からの投稿