シュガの沼にハマる。11
10は、こちら↓
つづき。
THE LAST
とうとうこの曲と出会ってしまいました。
初のミックステープ10曲のうち、7曲目に収録。
とにかく初めて聴いた時、韓国語はわからないので歌詞の意味は分かりませんが、聞いただけで不穏な空気、ただならない雰囲気がひしひしと伝わってきました。胸騒ぎがするような、ザワザワする感覚。
あみにさんによる日本語字幕
歌詞の意味を知って聞いた時の衝撃。
動揺。
SUGAの人生、と言ってもミックステープ発表当時でも23歳という若さでしたが、それまでの彼の人生が語られていて、聞き終わった後に、まるで一つの映画を見たかのような重みでした。
実は、歌詞を知って衝撃を受けてから、ユンギ部はしばらくこの曲が聞けませんでした。
心が弱っている時に聞くと、気持ちがもっていかれそうで...
2ヶ月くらいはこの曲と距離を置くことに。
それまで目にしていたSUGAと本当に同じ人なのか?と思うほど、シリアスで言葉も強く、痛々しく、深刻で。
心地よく聞く音楽、というジャンルでは、全くなく。
とにかく痛い。
心臓を素手で握られているように、苦しく痛い。
SUGAの魂の叫び
アイドルとして成功の道をまさにのぼっていたSUGAが、なぜこのような曲を発表するの?
そんな疑問も浮かぶかもしれません。
ですがユンギ部は、あのタイミングで発表したのは、必然だったように感じます。
そして、彼の立場で、ここまで赤裸々に内面を語った曲をリリースしたのには、彼の強い意志も感じます。
また、こうして楽曲として形を成して、世に放つことができたことに、ユンギ部はホッとした感覚になりました。
はじめは、The Lastというまるで遺書のようなタイトルに正直不安になりました。
ですが、これは終わりではなく、区切りなのではないかと感じました。
SUGAは、自分の中で葛藤しているうちはきっと人には明かさないタイプではないかと思うのです。
ですので、こうして曲として公表できたということは、SUGAの中で一区切りついており、解決、まで行かずともある程度の納得というか、自分の中で処理できた事柄なのではないか思いました。
非常に言葉が強いです。
曲の前半は、主に自分の辛かった青春時代の精神状態を、後半はそこからの立ちあがる感情の変化を歌っています。
自分が浴びせられた誹謗中傷、罵詈雑言、SUGAを受け入れなかったオニイサン(周囲の人間や業界)たち、に対する強いディスが後半を占めます。
ですが、曲としては、他人に対する訴えというよりは、自分への鼓舞、という意味が一番大きかったのではないでしょうか。
俺はやれるだろう?という自分を奮い立たせる思い。
あまり色々ユンギ部が言うより直接歌詞を読むのが良いかなと思うので、次のブログでThe Lastの和訳を載せました。
興味がある方は、見てみてください