久々に昔のことを思い出した。


短大を卒業して会社員となっていた20代前半だったかな。

友人5人で集まった。そのうち既婚者2名。集合場所は駅前のホテルロビー、全員電車や地下鉄30分くらいのところに住んでいた頃のこと、夜の食事会だった。職場から私は直行。他の2人も同様。主婦の2人は自宅からだったが、その主婦の1人だけ遅刻してきたんだよね。


そしてその時の言い訳が、


ごめんね、旦那の食事の用意していて遅れちゃった


これを聞いて、そんな理由?って私思っちゃった。食事の準備、時間逆算してスタートさせて、自分の着替えやメイクの時間も自分で100%管理できる、子供もいない、それなのに仕事をして時間やりくりしてみんな集まってるのにその理由??4人は夫の食事のために待ったわけか。遅刻したのは15分か20分か、大して長くはなかったけれど、それすら調整できない友人にため息が出た。


正直な理由なんだろうけど私は人を待たせるのは好きではなくて、待たされるのも余り好きではない。いろんな理由あるだろうし、理解は必要。でも一番時間が自由になる子無し主婦が遅刻って、と思ってしまった。


数年前まだ私が働いていた頃、新しく入った人材派遣社員の歓迎会を部内で開催。部長以下10人ほどの会だったが、肝心の主役である派遣社員が遅刻してきた。30分の遅刻だったかな。

その時の理由が、宅配の荷物を受け取りたかったから、だって。年代ギャップを感じたなぁ。自分の歓迎会をやってもらえるその会の主役である派遣社員が、荷物の受け取りのために全員を待たせて遅刻してくるって。部長、課長等の上司が何人もいて、出席者は全員社員なのに、平気で待たせてしまう派遣社員の女性。

この派遣社員、次の忘年会だったかにも遅刻してきた。その時の理由が、会社に財布を忘れてきたから取りに戻ってて遅れました、って。この理由なら理解は出来る。

でもやっぱり2回連続遅刻とは、派遣社員恐るべし。



遅刻は他の人を待たせてしまう。申し訳ないと思う。時間を守るのは社会人としては常識と思っていた私は、こんなことがあるたびにいろんな考えの人っているんだなぁとつくづく思ったものだ。

私は時間のルーズな人と付き合うのは苦手なので、そういう人と付き合うのは避けている。おかげでこころ平和でモヤモヤすることもない。


1人でゆったり暮らすようになって、時計を見る機会は減ったと思う。起きたい時に起きて、食べたい時に食べて、寝たい時に寝る。自分がやらなくてはと思うことはやる。やりたいと思うことは計画を立てる。

テレビドラマを毎日見ているのでその時間だけは気にする。照れ


当たり前のようだけれど働いていた頃はまずは仕事優先だったから、時間に追われていた。風邪も引かずコロナにも罹らず、注意して暮らしていた。


そして退職した今、何年振りか風邪をひいた。

緊張感無いからか、体力が落ちたせいかわからない。楽しみにしていた友人とのランチも辞退して、治るのを安静にして待つことにした。


老いを受け入れていこう。ストレスを減らしていこう。人との付き合い方を変えることができた。

今はプールか川の水の中を自由に泳いでいるような感じ。働いていた頃は毎日が車に乗って安全運転に努めるような生活。前の車に続いて走り、スピードや信号を守り、たまにコンビニやスーパーに寄り道するような感じだった。ひたすら前を向いて運転。安全運転のために睡眠をとり食事をしていた、そんな感じ。


家族との同居が無い私は、家族の予定に振り回されることもない。


30代になる娘と暮らしていた頃、彼氏と旅行に行くのも許していた。もちろん泊まりの旅行。

でも、予定は事前に言ってね、と頼んだ。カレンダーに書きこんでもらっていた。食事の用意とかもあるし、同居してるんだからこれくらいのルールは当たり前と思っていた。今日から旅行、今日は外食、とかは無しね、って。

それでも娘は当日になって旅行の出発が早いから前泊で今晩彼氏のとこに行くよ、と言い、無断外泊とかもあった。私との約束は何度か守られなかった。他にも時々揉め事はあり、友人に相談したことも時々あった。心療内科に通ったこともあった。


私が退職し、娘は自分の意思で家を出て一人暮らしを始めた。退職後に自営業の娘の仕事を手伝おうと話していた時期もあったが、信頼できない娘のためにこれまで以上に私が無料奉仕する気持ちになれず、退職を前にして完全にその考えは消えていた。


縁も切れた。今は他人になった。

一人暮らしは本当にゆるやかに時間を過ごすことができている。寂しいよりも自由が勝ち、この日々のために長年働いたんだなぁといまは思う。

若い方には言いたい、貯金はしましょう。老後のために、自分のためにお金を増やしましょう。

死んでお金をもらう生命保険よりも、生きている時に使えるお金の方が大事。それさえあればリタイヤ後の生活ほど楽しいものはないです。笑