川には鴨🦆が泳いでいる。

可愛い。しかし川はあまり綺麗でも無い。

わんこと散歩しながら毎日見る光景。


私が働いていた会社、定年退職は自分で選ぶことができた。
60歳でも、62歳でもいい。65歳までは働くことができた。退職金の金額は60歳で上がり止めなので変わらないわけで、後は本人の意思。

でも母の最後までできるだけのこともしてあげたい、ワンコの散歩に毎日行きたい、何よりもこの上司や同僚と一緒に働く気が失せていた、ということがあった。

このまま働き続けたくない。
辞めたい。
私には家のローンがあり、自営業を始めたばかりの娘がいる。いろんなことを考えなくてはいけなかった。年金はまだもらえないし。

で、私が退職を決断できたのはやはり実家を売ることを決めたからだったかもしれない。
母はもう施設から自宅へ戻る見込みは無かった。糖尿病からなのか、歩くことはもうできなくなっていた。車椅子生活になっていた母は施設か病院で最後を迎えることになるのはわかっていた。会話ができる今のうちに自宅を手放すことを相談したら了解してくれた。
不動産業者の選択、母と司法書士の面接、家のものの処分。姉も私も働いている中、これらに取り組むことになる。

不動産業者を選ぶにあたり、私は5社ほどと話をした上でその中の一社に決めた。
少しでも高く売りたい、速やかにやりたい、フットワークの良い営業マンがいい、そんな私の希望をわかってくれる会社を選んだ。古い家を売ったことのある方なら分かるでしょうけれど、一戸建ての家を売るのは大変。本当に大変。

家の中にあるものの処分、家を解体するのに高額なお金がかかる、田舎だから買いたいと待っている人がいないのに売りたいので買い手を早く見つけて欲しい等、こっちの希望に対応して欲しい。50万でも100万でも高く売って欲しいし、かかる費用は最小限にしたい。これらを売り手である私達のためにやってくれる人を見つけてそこに決めた。

販売価格は他の業者より100万から200万は高く、解体費用は一番安かった。買い手もすぐに見つけてくれた。
古家の解体費用は業者によって差が大きかった。
400万、150万、130万、不動産屋さんが持ってきた見積もりは金額バラバラ。それに家具などの処分は別途数十万かかる。
家具の中身は事前にご自分で処分してください、というのは共通。

古家には価値が無いので買い手が決まったら解体。税金対策もあるので決まってからの解体。火災保険の解約もしなくてはいけない。50年以上住んでいる実家にはとにかく物がいっぱいでそれを姉と私で処分するのはそれはもう大変。5LDKの自宅、いろいろ物が沢山。

まずは不動産業者を決めたらまずは司法書士の面接。1ヶ月後に日程を決めた。
その頃の母との面会はリモートだけれど1ヶ月に一回しかできなかったからだ。

続く