【回想】入院2日目 5/30死産の日① | よんよんのブログ

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流産や死産の話も含まれるため、苦手な方は読まないでください。
2018.06.22スタート。この日より前の記録には【回想】表示してます。

5/30 入院2日目 分娩予定日
09:00

ラミナリアを抜く。

麻酔を2本いれ、アイステスト。

とりあえず冷たくはない。

感覚はなくなっているはずだが抜くのがまた痛い。気持ち悪い。

今回は昨日の夕方入れた8本抜く。

落ち着いて息をしてください!!といわれても無理。

う~って言ったり、あ~って言ったり。

無痛といえども今のところ無痛ではないじゃんか!と思った。

あと○本…!と自分の中でカウントダウンながら唸った。


抜き終わってすぐに出血の様子を確認。

昨日のお昼も夕方もラミナリアを入れた後に出血しているのだ。

とりあえず、出血は問題はなさそうで、陣痛促進剤を入れる。

長男出産の病院は点滴からだったが

ここの病院は膣錠だ。

当たり前だが、ためらうことなく、ひょいっと入れられる。

 

「多分(出てくるのは)お昼過ぎくらいになると思います。

 12時になったら診察して2錠目を入れますね。」

と、告げて先生は分娩室を後にした。

 

助産師さんは

「生理痛より少し痛くなってきたら呼んでください」と言って出ていく。

すぐ痛くなったが、生理痛より痛くなるまで我慢する。

でも、私、、生理痛結構痛いんだった…。

 

覚えている限り、09:30くらいまでは胎動らしきものがあった。

 

しばらくすると昨日の夜

車いすを押してくれた助産師さんが入ってきた。

お見送りプランの話が昨日できなかったから…と。

 

葬儀屋さんはどうなっていますか?

 

と、聞かれても、

そのあたりは旦那に任せっきりにしてあって良くわからなかった。

結局、こういうのって当日の連絡が大切で

私は電話に出られるかわからないから

葬儀屋さんのやり取りは旦那がやるってことになっていた。

 

棺はないの?と助産師さんに言われ

葬儀屋さんが持ってきてくれますと伝える。

 

葬儀屋さんのことについては

旦那に電話して、助産師さんに説明してもらった。

 

どうやらお願いした葬儀屋さんには

出産後にお迎えに行く(棺もその時)と言われていたようだったし

旦那は連れて帰るときに棺が必要と思ってたみたいだけど

病院としては

『うまれてすぐ赤ちゃんを棺に入れるから棺を用意してください』

というニュアンスだったらしい。

 

初診のとき、葬儀会社の手配の話はしたけど

棺の準備について詳しいことは聞かなかった。

自分たちも初めてのことでわからなかったので

行き違ってしまったのだ。

 

「こういう話はちゃんと詰めておかないと…」

と、助産師さんに言われた。

それなら、昨夜、体調に関わらず聞いてくれればよかったのに…。

葬儀屋さんは24時間連絡付くんだから…。

 

次回は気を付ける、とも思えないしなあ。

こんな「次回」はなくてよいし。

 

こういうのって病院によって違うのかな。

棺がなく安置することだってあるだろうに。

今度、病院勤めの薬剤師仲間に聞いてみよう。

 

「赤ちゃんを入れるとりあえずの容器は

 何とか探してみます。」

と、助産師さんが言ってくれた。

 

痛みが増す中でもやっとした20~30分を過ごした。

でも誰も悪くない。

旦那も良くやってくれている。

助産師さんたちはいつも通りに仕事をしているだけ。

やっぱり提携の葬儀社を利用するのが

病院にとっても流れがわかりやすくて良いんだなと思った。

 

葬儀屋さんにも病院から

お昼頃の分娩になることを連絡してくれるらしい。

ありがたや。

 

9:30

生理痛より少し痛いくらいという言葉通り

結構なところまで我慢してしまった。

すぐに麻酔1本追加。

が、しかし効かず。

しばらくしてもう1本追加。

ようやく楽になる。

10:30頃楽になりはじめ、分娩台の上でうとうとする。
お隣の分娩室では通常分娩の方が唸っている。

長男産んだ時はもちろん無痛じゃなかったから

自分もこうだっただろうなぁ。

昨日あまり眠れなかったのと

ラミナリアを抜くのに疲れてしまったので

うとうとし始めた。

寝ようと思えばお産中に眠れるんだ…無痛ってすごいなぁと思う。

痛み止め入れていてもあれだけ痛みを感じるんだから

少し割増しのお金を払っても無痛で良かった。

だって結果は分かっているのだもの。

自分がどれだけ頑張ったとしても

元気に生まれてくることはないんだもの。

 

11:00頃

助産師さんが様子を見に来る。

助産師さんの内診。

いくら麻酔で痛覚が鈍っていても内診の感覚はある。

「まだ生まれなさそうだね。やっぱりお昼すぎかな。

 また何かあれば呼んでね」

と言って、助産師さんは分娩室から出て行った。


12時頃、先生入室。内診。
もう力入れたら出てきそうだけど…と先生。
「できればやりたくないんだけど…

 2錠目入れて~」

と指示を受け、助産師さんが2錠目を用意する。

そしてまた、淡々と薬剤を開封してひょいっと入れられる。


30分しないうちにまた痛くなる。

そこそこ赤ちゃん出口近くにいるのだろう。

そんなに時間がたっていないが

助産師さんが様子を見に来た。

「出てくる時に、お尻の方とか押される様な感じがあるから

 そういう感じが出てきたら教えてね」

と言われ、また分娩室に1人になる。

 


そういえばもう胎動のようなものは感じない。

 

いつから感じなくなったのかはわからない。

 

いつまで元気でいたんだろう。

 

きっと今はもう…。


それなら…

 

もう早く出してあげるのが
私が赤ちゃんのためにできる最後の仕事だなと思った。



13時過ぎ、急に具合いが悪くなる。
血圧が80台まで下がり

冷や汗も出る。血の気が引いてい行くのがわかる。

これはまずいやつだとナースコールをし

具合いが悪いことを告げる。

助産師さんが来て内診をする。

 

「もう最終局面だから。

 かなりの陣痛が来てるから(具合が悪くなった)と思います。

 もう出てくるので、お腹押しますね〜」

と、言いながらお腹を押す。

押しながら円を描くような、マッサージみたいな感じで押していた。

長男のときも吸引になってしまって助産師さんにお腹を押されたけど

それとは違うソフトな感じだった。

エステとかでやられる、お腹のマッサージみたいな感じ。


ほどなくして電話で先生を呼んだ。

出ました、と。

 


出た瞬間は全くわからなかった。

ラミナリアも内診も痛かったけど、麻酔はしっかり効いていたのだ。

とてもあっさりお産は終わってしまった。

 


「袋ごと出たので、綺麗にして来ます。

 ご家族の方がいらっしゃってますが、通しますか」

と聞かれ、処置後に旦那だけ分娩室に通してもらうことにした。


胎盤が残ってしまっていたので、子宮内除去術をする。
麻酔は効いているが

やっぱり痛いような、変な感じがして騒ぐ。

直後に血圧がさらに下がる。62/27。とんでもなく低い。

熱くもないのに汗が出る。呼吸も落ち着かない。
「低すぎるなーリュウアト入れてー」と先生。
硫酸アトロピンかな?と思いつつ

点滴いれてしばらくすると110台まで回復。

麻酔していて感覚がなくても

身体としては痛い時の反応が出るんだなと思った。

 

 

しばらくすると

旦那が助産師さんに連れられて入ってきた。

助産師さんに赤ちゃんも持ってきてもらった。

ぬれたガーゼがかぶせられていた。

乾燥しないようにだろう。

赤ちゃんはプラスチックの容器に入れられていた。

パリパリ麺とかがはいっていそうなプラスチックの容器。

↑もちろん医療器具を簡易的に入れておくものできれいなものです。

 

葬儀屋さんもこちらに向かっているらしい。

うまく時間がかみ合わず、すぐに行けないとのことで

予約した葬儀屋さんの提携の葬儀屋さんが来てくれるらしい。

ただし、23区内からではなく、埼玉の和光から。遠い~。

 

 

「皮膚が薄いので赤くてびっくりすると思いますが…。

 とてもきれいです。

 ご家族の時間を取りますね」

といって助産師さんは退室した。